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ママのパパへの「不満」と「不安」の原因

パパ必見!ママがパパに求めていることってなんだろう?ママの「不満」と「不安」、原因は別、ってわかって!

イラスト1我が子はカワイくて守ってあげたい大切な存在。
でも子育てにイライラや不安がつきものなのも事実。
それを乗り越えるためには、子育てのパートナー、つまりパパの役割が大事ですね。
でも肝心のパパの育児やママに対する態度がママのイライラや不満の原因となっていたとしたら…?
育児においてパパに期待されている役割ってホントはどんなことなのでしょう?
是非、パパにも読んでもらいましょう!



ベビータウン会員のみなさんのご協力のもと、聖心女子大学文学部教授・菅原健介先生によるアンケートを実施しました。
アンケート結果をもとに、菅原先生にお話をうかがいました。
(※アンケート調査は2003年9月に実施し、ベビータウンの子どもがいる会員3217名に回答をいただきました)

プロフィール
菅原健介先生 菅原健介先生
聖心女子大学文学部教授。社会心理学、人格心理学を専門に、羞恥心、自己意識、印象管理などについての研究をされています。主な著書に『人の目に映る自己〜『印象管理』の心理学入門〜』、編著書に『なかよくしようぜ!! 〜ダメな大人にならないための心理学2〜』、『身体から発達を問う-衣食住のなかのからだとこころ』など多数。家庭では2児のパパ。




菅原先生は、主に以下の3つの要素についての相関関係を統計学的に算出されました。
1 望ましくないとされる夫の育児態度 >>click
2 夫の子育てへの満足度 >>click
3 ママの育児への不安感 >>click
この3つの要素の相関関係を示したものが、下記の表です。
※数値が大きいほど、相関関係の強さを表しています。
相関関係とは?>>


夫への不満度と不満内容の相関
不満度
育児の放棄
妻への文句
妻への無関心
0.732
0.518
0.649
夫への不満と妻の育児不安の相関
育児の放棄 妻への文句 妻への無関心
情緒不安定
育児のつまらなさ
わずらわしさ
0.146
0.071
0.129
0.350
0.215
0.339
0.231
0.149
0.212



パパが育児をしないことは「不満」でも「不安」ではない!?
菅原先生
夫の育児態度のいずれも不満度につながっていますが、特に夫が育児をしないことに、妻は強い「不満」を抱いていることがわかります。でも上の表でもっと興味深いのは、夫が育児をしないことは妻の育児への「不安」にはあまりつながっていないと言うことです。不安にさせるのはむしろ「妻への文句」です。つまり、不安を抱えているママ(妻)は夫に対して育児に対する「労働(=赤ちゃんのお世話)」よりも、「心理的なサポート」を求めているということなのではないでしょうか。
うーん、ママとしては子育てでイライラしちゃうときも不安になるときも、「パパがもっと育児をしてくれたら!」って思ったり、パパたちもそんなママを見ると「なんとかフォローしなければ!」とアドバイスしたり慣れない子どものお世話をしてみたりするけれど、もうちょっと冷静に考えてみてもいいのかもしれませんね。
そのあたりの具体的なお話を先生に聞いてみました。
仕事の部下とママへの対応は別!
パパへの「不満」というと、ママは怒ってるんだな、とデータを見てもすぐに想像がつきますが、パパに文句を言われることで育児に不安を感じているママのことがむしろ気になりますね。

菅原先生
ある意味、ママの「育児不安」は「夫への不満」よりも深刻な問題かもしれません。パパへの不満はいろいろとはけ口を作って解消する手はありますが、「不安」の方は高くなりすぎると焦ってしまったり自信を失ってしまったりして、せっかくの育児への努力がからまわりしてしまうことにもなります。ママを不安にさせるのは育児に対する夫の「文句」なのですが、「文句」と言ってもそれは、夫は妻の育児の悩みに対してアドバイスしているつもりという場合も少なくないように思います。夫の立場から言わせてもらえば、ですけれど(笑)。でも、実は妻は夫からアドバイスされることなど期待していない、ということがあるように思えます。
ママのストレス解消法についてのフリーアンサーの回答では、妻は実の母親には育児のアドバイスを求めているのですが、夫に対しては「話を聞いてもらう」や「不満を聞いてもらう」ことを望む声がほとんどでした。つまり夫に明確な回答は期待していません。
夫は仕事上では問題が起きたときや、部下から相談されれば建設的な解決方法を探してアドバイスしますよね。夫はよかれと思って同じように妻にもそうしてしまうのだと思うのです。何も言わないとそれはそれで不機嫌になられてしまいますし(笑)。
大事なのは、妻の視点に夫がたって、子育てしている気持ちを共感することだと思います。




パパが育児をしないことは「不満」でも「不安」ではない!?
余計なアドバイスはだめ、でも無関心や無反応もだめ、となると、パパがママの話を聞く態度や姿勢というのも重要ですね?

菅原先生
妻の話を真剣に聞いて、その気持ちが伝わればいいのだと思います。そのためには、テクニックも必要なんですよ。


パパ必見!<ママの話を聞くときのポイント!>
話の腰を折らずに聞く
きちんと相づちを打つ
ママの発言をときどき繰り返してみる
アドバイスではなく質問をしてみる
ねぎらいの言葉をかける
特に「相手の言葉を繰り返す」というのはカウンセリングの手法にもある有効な方法。たとえば、
ママ「泣きやまないからイライラしちゃった…」
パパ「イライラしちゃったんだ」
と同じことを確認のように繰り返すだけで、共感している気持ちが伝わりやすくなるそう。その上で、「確かに、泣き止まないのは辛いよな。困っちゃうよな。」などと、ママの不満をもっともなことだと受け入れる発言ができればベストです。また、質問するときは、ママの気持ちを理解しようとする方向で。自分の意見を述べるのではなく、「なぜ泣きやまなかったんだろうね?」など、一緒に考える姿勢を示しましょう。間違っても「それで?」とか「だから?」なんて言わないように!





大事なのはお互いの期待と役割を理解すること

ママの育児の不安を解消するには、一方的なアドバイスではなく、ちゃんと聞いて一緒に考えるということですね。

菅原先生
夫も仕事で忙しいと思いますが、毎日5分でも10分でも話すことですね。夫が子育てしないと妻の不満度は高まりますが、夫は忙しくても自分の気持ちを理解してくれていると感じていれば、不満度は減っているのです。
家庭内で育児の第一担当者は自分であると妻は自覚しているので、夫はあくまでサポート役として支える、という役割分担を認識することも大事でしょう。これは夫が育児の当事者意識を持たなくていいということではなく、どちらがメインかということです。もちろん家庭によっては夫が育児の第一担当者であるケースもあります。
仕事でも、2人でものごとを行うときには、メインとサポート役と役割を明確に分担した方がよい結果がでることが多いでしょう。サポート役となった人は、メインの人が「不満」や「不安」がなくスムーズに仕事を進められるよう力を尽くすことが理想的ですね。育児において妻がメイン役となっているのであれば、夫は妻の育児方針に基本的に従って、「不安」を解消してあげられる努力をすれば、妻の「不満」も軽減されるのではないでしょうか。




パパにしてほしいのは「心理的サポート」と「ママの時間づくり」
いくらパパに共感してもらっても、やっぱりママも少しは育児から
解放されたいと思うことはありますが…。
菅原先生
もちろんそうです。今回の調査でも、夫への2大期待は、共感するという「心理的サポート」と「妻のプライベートな時間を作る」
ことに協力してほしい、ということでした。
これは夫に子供のお世話を任せるということだけでなく、夫が無理なら、実家にあずけたり一時保育など使ってでも、妻がプライベートな時間を持てることに対して夫が理解を示すということです。妻にもリフレッシュは必要ですから、そのことに妻が罪悪感を持たないように、夫のほうから言い出してあげられるとベストですね。





パパのみなさん、ママが求めていることわかってもらえましたか?
でもこれを読んで
「なーんだ、育児をしなくても、ママの話を聞いてあげればいいんだ」
とは思わないでくださいね。
時間に余裕があるときには、パパも育児をして当然、ですよ!

夫が育児をしたときに、ヘタクソでも怒らないであげてください。夫はよかれと思ってやっているので、ほめてあげるのが一番。 ほめられれば夫も「そうかー、オレがあげた方がミルクいっぱい飲んじゃったりして」と 得意になってもっと育児をやりたくなるはずですから!


 

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