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赤ちゃんのウンチで健康チェック

2003.08.10

毎日何度もおむつ替えしているママたち、おつかれさまです!
おむつ替えは赤ちゃんの健康状態を知る絶好のチャンス。
おむつカブレなどのお肌の状態を見るだけでなく、ウンチやおしっこの状態もちゃんとチェックしてますか?
今回は赤ちゃんのいろいろなウンチを大紹介します。
ビックリするような色だけど心配ない場合や、すぐにお医者さんに行った方がいい場合などについて、赤ちゃんのウンチをよく診ている吉永先生に教えていただきました!

取材協力:ユニ・チャームunicharm

吉永陽一郎先生

よしなが小児科医院副院長
聖マリア病院総合医療センター
育児療養科

安心なウンチと
心配なウンチって?

生まれたばかりの赤ちゃんのウンチって、色も状態もおとなのとは違っていますよね。まずは吉永先生に色での見分け方を教えてもらいました。

要注意は「赤」「黒」「白」

出生直後の赤ちゃんは、「胎便」と呼ばれる「黒緑色」のドロっとしたウンチを出しますが、その後「黄色」や「淡い茶色」、「明るい緑色」のウンチになります。だからこれらの色は安心な色。私たち小児科医が心配するのは「赤」「黒」「白」のウンチです。

安心なウンチ

生まれたての赤ちゃんの胎便はこんな色。ママのおなかにいたときの栄養分のカスはこんな状態だけれど、産院を退院するころには色がガラッと変わってきます。

生後2ヶ月くらいまではこんな明るい色で水っぽいウンチです。これが普通だからおとなのウンチと全然ちがっても大丈夫!

生後3ヶ月くらいになると、色が少し濃くなって、だいぶドロドロした状態になってきます。離乳食が始まるとさらに濃い色になったり、離乳食の食材によって色がさまざまになることがあります。

生後7ヶ月くらいになると、離乳食が中期から後期、つまりおっぱいやミルクと離乳食との比率が逆転する時期になってきます。するとウンチは固まってきて色も茶色いおとなのウンチに似てきます。

心配なウンチ

  • 赤いウンチ

    赤いウンチは出血をともなうウンチなので要注意です。細菌性の腸炎(O-157のような病原性大腸菌、サルモネラ菌など)や腸重積症という病気の可能性があります。

    いずれも腸重積症のウンチ。イチゴジャム状のこんなウンチが出たらすぐに小児科へ!

    ※赤でも心配ない場合

    左側の写真のように安心な色 (緑色)のウンチの中に糸くず状に赤く血が混ざっている場合や、右側の写真のようにガンコな便秘の後に出血をともなっている場合は、 肛門や出口に近い腸の粘膜をちょっと傷つけている、いわゆる切れ痔のような状態で、よくあるケースです。 この症状が続かなければ心配はありません。

    左は6ヶ月の赤ちゃん、右は4歳の子どものウンチ。
    このウンチを見るだけでも痛そうだけれど、一過性のものなら心配ないそう!

  • 黒いウンチ

    腸や肛門に近い部分での出血は上記のように赤いウンチになりますが、からだの上の方で出血して、血液が胃散と混ざるとウンチが黒くタール状になります。この場合もお医者さんに診てもらいましょう。

  • 白いウンチ

    白い色のウンチは、肝臓から 出る胆汁がなんらかの理由で ウンチに混ざらないことで発生します。 冬であれば、おう吐や下痢、発熱をともない脱水症状をおこすロタウィルス感染である可能性が高いです。もっと怖いのは先天性胆道閉鎖症の場合。これは肝臓から腸に胆汁を送る管が生まれつき塞がっていたり、管自体がない場合におこります。生後2ヶ月までの発見が必要ですので、白いウンチをしたら、すぐにお医者さんに行きましょう。

    いずれもロタウィルスによる生後10ヶ月くらいの赤ちゃんのウンチ。
    毎年3月頃に流行り、ひどい脱水症状を起こすのが特徴です。

心配ないけれどこんなウンチも

見た目はビックリ!でも実は・・

これらのウンチは一見ビックリするような色だけど、実は消化不良で食べ物がそのまま出てきたものなのです。ママたち!離乳食時期は消化のよいものを、食べやすい状態につぶして与えてくださいね。

キウイ

健康なウンチの緑とはチョットちがう・・・?このツブツブはまさしくキウイの種ですね!

ニンジン

「赤いウンチが!」と思ったら、ニンジンの色そのまんま。カスも残っています。

トマト

こちらも赤いウンチ。素人には血便との見分けがむずかしいですね。

ミックス
ベジタブル

言うまでもなくそのまんま。豆類は赤ちゃんには早いかも、ですね。

ピーナッツ入り
チョコレートロールケーキ

なんとも消化が悪そうなものですね。ママのおやつを食べちゃったのかな。

レーズン入り
ロールパン

レーズンは消化しにくいから赤ちゃんにはNG。白いウンチだけれどウィルス性ではなかった例。

赤ちゃんのウンチっていろいろですね。
大人よりも、食べたものの影響を受けやすいから、異常・正常の区別がなかなかママにはむずかしいかもしれませんね。

ウンチがヘン、
と思ったら?

「心配な色のウンチが出た!」と思ったら、まずはどうすればよいのでしょう?

ウンチだけで判断せずに他の状態もしっかり見て

「心配ないけれどこんなウンチも」でご紹介したように、一見異常でも心配ない例もあります。ウンチは健康状態が反映されますが、心配なウンチが出たときは以下の点も振り返ってみてください。

  1. ウンチの回数はいつもと比べてどうか
  2. おっぱいやミルク、離乳食など食欲はあるか
  3. 赤ちゃんのご機嫌はどうか
    (苦しそうだったり、泣きやまなかったり、ねむらなかったりなど)

つまり、ウンチもヘンだし赤ちゃんの様子もいつもと違う、と思ったら、何か体調に異変が起きているということですね。「これくらいの症状で病院に行ってもいいのかしら?」と思うママもいるようですが、その症状が心配なものかどうか を確認するためだけでも小児科に行くべきだと私は思います。

症状を正確に伝えるためにおむつごとウンチを持参して

心配なウンチをしたときは、おむつごとウンチを持ってきてください。言葉で色や状態の説明を受けるより正確な状態がわかりやすいからです。ウンチを持参するときは

  • もれないようにビニール袋に入れてしっかり封をして
  • 時間がたつとウンチの色や形が変わってきますからなるべくそのウンチをしたら早いうちに受診するか、一番新しいウンチを持参しましょう。
  • そのウンチをしたときの赤ちゃんの状態(熱や吐き気はあるかなど)や、それまでのウンチの状態も思い出しておいてください。
  • おむつを触ったママの手は常にキレイに洗ってください。家族や周囲の人への二次感染を防ぐためです。
  • 持ってきたウンチは病院のベッドの上などには置かないように(笑)。

もしすぐに受診できない場合や、ウンチを持参できない時は、替わりにウンチの写真を撮って持っていくのもよいでしょう。最近は携帯にもカメラがついていて便利ですね。

お医者さんにウンチを見せるのには、紙おむつが便利!
表面素材が白いし、おしっこの水分は内部に吸収されてウンチだけが表面に残るから、ウンチの色が正確に伝わります。
紙おむつでウンチが化学変化をおこすこともありません。

ウンチのアフターケアも
忘れずに!

どんなウンチをしたときでも、ウンチのあとのおむつ替えの際は、おしりをきれいに洗ってあげましょう。シャワーで洗ってしっかり乾かすのが一番。シャワーが使えないときは、ペットボトルや台所用液体洗剤の空き容器をきれいに洗ったものに、お湯を入れて代用するのも手です。キャップ先端に針で穴を開け、水鉄砲のようにして、ハンドシャワーとして使います。
ガーゼに刺激の少ない石けんをつけてきれいに洗った後、お湯をかけてよくすすいであげましょう。赤ちゃん用のおしり拭きも必須アイテムですね。
いずれの場合もきれいにしたあとは、タオルでこすらないようによく拭いて、しっかり乾かしてから新しいおむつをつけてあげましょう。

ママたちが悩む
ウンチの心配事は?

「赤」「黒」「白」のウンチは病気の可能性を含むウンチでしたが、病気とまではいかなくても、赤ちゃんのウンチについてママたちがお医者さんに相談することが多いのはどんなことでしょう?

ウンチの悩みNo.1は便秘です

便秘で来院する人がとても多いですね。便秘は病気ではないけれどとても日常的に見られ、赤ちゃんの場合ひどくなるとおう吐をともなうためママは心配になるようです。 排便には個人差がありますから、私は「1日3回から3日に1回の範囲なら正常」と伝えています(新生児は1日10回近くでも大丈夫)。
便秘でおなかが張って赤ちゃんが苦しんでいる場合は、ママが浣腸してあげてください。そのとき、腸にずっと滞留していた濃い色で硬いウンチと、新しくて明るい色の柔らかいウンチがツートーンで出てきたら大丈夫。おなかがキレイになった証拠です。

一般的な便秘

離乳食が始まった後の赤ちゃんや子どもが便秘して浣腸したとき。こんなふうに状態の違うウンチが出てきたら大丈夫。

新生児の便秘

生後1ヶ月半の赤ちゃんだと、1週間の便秘後の浣腸でも、固まりは出てきません。

胎便の便秘

生まれたときからの便秘によるもので吐き気をともない、胎便がこんなに固まっています。

便秘は生活習慣で治しましょう

赤ちゃんが便秘気味のときは水分だけでなく、ウンチの元となる食物繊維の豊富なイモ類などを与えて便意をもよおすようにしてあげましょう。食が細いとウンチの元が少ないので、ウンチの回数や量が少なくて当然です。また、新生児の頃は便秘がちでも、寝返りするようになると普通に出るようになる子どももいます。3ヶ月を過ぎた赤ちゃんの場合は、お腹をやさしくマッサージしてあげるのもよいでしょう。「の」の字を書くように力を入れずにお腹をなでるようにしてあげてください。
便秘するとだんだん便意をもよおさなくなり悪循環を起こします。体質や生活習慣によって、おとなになってもついてまわるものです。それを防ぐためにも子どもの頃からの排便のしつけが大事。食物繊維の豊富な食事と、毎日決まった時間にトイレに座らせること。朝食後がベストです。規則正しい健康的な生活を心がけて、苦しまずに排便できる子どもに育ててあげましょう。

「早くはずれてくれないかな」と、ときどき感じてしまう赤ちゃんのおむつ。でもママやパパがおむつを替えている今だからこそわが子の様子の変化に気づくチャンスがいっぱいあるってことですね。ウンチの色や状態、回数、赤ちゃんのご機嫌など「いつもと違うぞ!」と気づけるのは、毎日のお世話をしているママやパパだけ。
手ぎわよくおむつを替えるだけでなく、ちょっと手を止めて「今日のウンチは?」と赤ちゃんのご機嫌とともに観察する習慣をつけたいですね。

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