ベビータウン

保育園・幼稚園・教育

体験/アドバイス

保育士さんが語る「いまどきの子育てママ」

2007.05.02

「最近の親は……」とマスコミや世間で言われがち。
それはいつの世も同じだけれどみんな一生懸命育児しているのに人からとやかく言われたくないもの。
でも、たまに「でも、自分の育児ってこれでいいのかな?」と不安がよぎることもありますね。
ママたちの側にいて、客観的に昔と今の違いを実感している保育士さんに「いまどきのママ」についてうかがってみました。

まずは心当たりがないか
自分についてチェックして
みましょう!

  • 「子育てはこうあるべき」という確固たるイメージがある
  • 子どもにはママのお気に入りのブランドやメーカーの服しか着せたくない
  • 子どもと遊んでいるときでも、携帯でメールすることがよくある
  • 子どもが冷えると可哀想なので、服は大人よりもたくさん着せてあげたい
  • アレルギーについて、今は症状がないが、いつかなるのではと不安
  • 保育園や幼稚園にお迎えに行くと、子どもを抱っこするより先に持ち物やロッカーを整理している
  • 子どもの服や家は、できるだけ汚したくない
  • 子どもが食べこぼしなどをすると、食事中でもすぐに着替えさせたり掃除している
  • 子どもがミルクやご飯を、規定量食べないととても不安になる
  • 子どもが飲み物を飲むとき、コップやマグカップより、できればほ乳ビンを使ってほしい

いくつ当てはまりましたか?
数が多い/少ないが、良い/悪いということではなく、上記に該当するママが、昔より今の方が圧倒的に増えているそうなのです。それっておかしなことなのでしょうか?

保育士さんにいまどきの
ママについて
お話を
聞いてみました

昔と今のママたちの変化について、現役保育士さんと、元保育士さん(現在は育児関連メーカーにお勤め)という、いまどきのママと日常的に接している方にお話をうかがいました。
(ご事情により匿名とさせていただきます。)

Aさん

幼稚園の先生経験もあり、現在は公立の認可保育園にお勤めで、トータルで19年の経歴を持つベテラン保育士さん。ご自身も中学生と小学生のお子さんのママ。

Bさん

幼稚園の先生と、私立保育園でトータル8年間の経験があり、現在は育児関連メーカーのマーケティング担当として、日々ママたちと接触しています。ご自身は高校生と中学生のお子さんのママ。

理想通りの育児以外は受け入れられない!?

ベビータウン

上記のチェックリストは、お二人からうかがった、最近のママに多い傾向ということですが、この傾向が「困ったこと」として保育士さんの目に映るのはどんなケースでしょうか?

Aさん

子育てに対して「確固たるイメージがある」のが、「形に出る」というケースが多いということですね。子どもの才能や個性をみこした上での内面的なことならいいのですが。たとえば、読ませたい絵本や使わせたいおもちゃが限定されているとか、着せたい服や靴など。お子さまの月齢や年齢に合っていないものでも、「これを着せたい」と思ったらかたくなだったり。

ベビータウン

そういうときは保育士さんはどう対処されているのですか?

Aさん

子育てにはそれぞれの家庭の考え方もありますから、こちらから頭ごなしに「ダメです」とは言いませんね。やんわりと「●●ちゃんにはまだこの靴は大きいかもしれませんね」と言っても最初はまず聞き入れてもらえませんが、その後の遊びや生活に支障が出たときにはさすがにママも気づきますから、そのときに「やっぱり無理でしたね」というと受け入れてもらえます(笑)。

Bさん

ママたちとのコミュニケーションには気をつかいますね。最近はさまざまな育児雑誌やインターネットで情報がたくさんありますから、ママたちはその中から情報を取り入れて、ご自分ではよかれとイメージされていることですから。
けれどそのイメージが、子どもの今の状態の実情にそぐわないことでも、「合っていない」ということは、初めての子育てではわからないのだと思います。そのことを人から指摘されても納得できなくて、いろいろな困ったことが起きてから「ママ自身が自分で気づいた」という状況にならないと姿勢は変わりませんね。直接の指摘ではなく「気づいて」いただくために、あれこれタネをまいたりすることがあります(笑)。

潔癖症のママが増えているの!?

ベビータウン

チェックリストにある「ロッカーを片づける」とか「汚すことを気にする」というのは、単にキレイ好きなだけで困ることではないようにも思えますが。

Aさん

全体的に「きちんとしている」ママが増えています。度合いの問題ということもありますが、「何のために」という視点が欠けている方が増えているような気がするのです。ロッカーを片づけることはもちろん問題ではありませんし、私たちが日中ぐちゃぐちゃにしてしまっている、ということもあります(笑)。
問題なのは、ママがお迎えに来て、子どもたちはママに早く抱っこしてもらいたいのに、ママたちは子どもを抱くより先にロッカーに向かうのです。子どもの様子を見ながらならよいのですが、ロッカーに集中して、子どもたちがそっちのけ、ということが非常に多く、その間にお子さまがぐずってケガをされるケースも少なくないんですよ。

Bさん

汚すことを気にするのも、「子どもは食べこぼしたり、あたりを汚したり散らかす存在」という当たり前のことに対してあきらめや開き直りがない、という感じがしますね。汚すことを気にしつつおおらかでいられれば問題ありませんが、そのことでご自身がイライラしてしまうと、お子さまにもそれが伝わってしまいますから。

Aさん

これも偏った情報が多すぎる時代のせいかもしれませんね。育児雑誌などを見ると、おしゃれなママがきれいなお部屋で育児しているような写真が出ていますよね。それをイメージして子育てしてしまうと、「うちの子はなぜ汚すの?」と本来当たり前のことの方を異常なことのように受けとめてしまうのかしれません。

ベビータウン

雑誌の写真は撮影用に、まれなくらい掃除をして行っているんですけどね(笑)。

Aさん

人を意識しすぎて形として「みんなと同じようでなければ」と思いすぎて、肝心の赤ちゃん自身と向き合うことに集中できていないのかもしれません。

初めて見る赤ちゃんでママも戸惑っている

ベビータウン

お話をうかがっていると、いまどきのママはネットや雑誌からの「情報」はたくさんあるけれど、「生身の赤ちゃん」に慣れていない、ということでしょうか?

Bさん

「●●ちゃん、こっちですよー」とおもちゃなどを見せながら赤ちゃんに高い声で話しかけているママを見た他のママが、「赤ちゃんにそんなふうに話しかけるんですか!?」と驚いていらしたことがあったんです。我々にとってはごく当たり前の「赤ちゃんをとりまく大人の風景」なのですが、そのママ自身が今までの人生で見たことがなかったんですね。お子さまに話しかけないのか尋ねると、「うちの子はまだ言葉がわからないから話しかけても意味がないと思っていた」と。
子どもたちがどのようにして言葉を覚えていくのかも、ママ自身が兄弟がいなかったり核家族で育っている世代なので、実体験がないのでしょうね。

Aさん

育児はいつの時代も大変なことなんです。でも大変である部分の情報があまり伝わっていないような気がしますね。赤ちゃんは本当に可愛い存在ですが、一人の人間ですから大人の思うようにならないことがほとんど。それがわからずに「可愛いのはずの赤ちゃんが…」と思ってストレスに感じてしまっているのかな、と。
そうなるとよくあることや当たり前のことも「一大事」と受けとめてしまうことも多々ありますね。

Bさん

そうですね。一番多いのは「ご飯を食べる量」を気にされることですね。雑誌や育児書などに書いてある目安の量を規定量と思い込んで、その量を食べないととても不安がられるママが非常に多いですね。

Aさん

たとえばお子さまが熱を出してママをお迎えに呼んだときも、それでも「ご飯やおやつは規定量食べさせておいてほしい」とおっしゃる方が多いです。具合が悪いときに食欲が減るのは大人も赤ちゃんも一緒なんですが、熱を出していることと、食事の量がママのイメージの中でリンクしないんですね。

Bさん

子どもは一人ひとり違いますし、ご機嫌や体調が悪いときもありますから、「うちの子は今日はどんな様子か」を観察していれば、規定量に捕らわれることはなくなると思うのですけれどね。

コミュニケーションが一番大事

ベビータウン

いまどきのママたちが昔と比べて変わったというのは、つまりママたちを取り巻く環境が変わったということですよね。

Aさん

私自身の子育て経験でも、2人の子どもは2つしか年が離れておらず、ママ仲間の年齢層はそんなに変化していなかったのに、上の子と下の子のときでは、ずいぶん育児環境が変わったな、という気がしました。そう考えると下の子が生まれた頃、10年くらい前に大きな変化の転機があったように思えますから、やっぱりインターネットや携帯電話の普及で、育児に関しても情報の伝わり方がグッと変わったのだと思います。

Bさん

私の現在の仕事では、ママはお客さまという存在なのですが、ちょっとしたクレームなどもメールのやりとりが多いですね。こちらが電話や直接お会いしてご説明やお詫びしたい、というと「それは困る」と。コミュニケーションの方法も変わったのだと思います。

Aさん

私が子育てしていた頃は、情報も少なくて、わからないことだらけでしっちゃかめっちゃか。だから保育士さんやママ友だちに直接聞いたり愚痴をこぼしたりしていたのですが、今のママたちはあまりそういうことがないように感じます。でも育児が大変だと思っていたり、わからないことがある様子はうかがえるのですが、保育園では口にする方が少ないですね。
他で解消できていればいいのですが、わからないことがあったときなどネットなどで調べる前に、身近な人たちに口に出してもっと言ってもいいと思うのです。言ったもん勝ちですから(笑)。
「いろいろ言うと保育士さんに嫌われる」とお考えになる方もいるかもしれませんし、私たちも人間ですからそのときは、「小うるさいママだな」と思ってしまうことは多少あるかもしれませんけれど(笑)、それはお互い様です。ママたちも保育園に不満もあることでしょうし。
お互いに一番大事な目標は「子どもが健やかに育つこと」。その目標のためにはママと私たち、ママとお子さまなど、コミュニケーションをもっと高めることが必要かなと思います。

自分たちのせいではないけれど、私たちは確実に「時代」の中に生きています。そのためにその時代ごとの社会の特徴がそのまま育児に反映されるのは仕方のないことです。けれどどんな時代でも、「赤ちゃんは可愛いけれど、育児は大変」なことや「赤ちゃんと向き合ってコミュニケーションする」ということが育児の基本であることは忘れたくないですね。

あわせて読みたい記事

記事をシェアしよう!

ベビータウンとは?

  • ポイントを集めて、素敵な景品と交換できる♪
  • お子様の月齢にあわせたアドバイスをメール配信!
  • 育児アンケートに答えてポイントやプレゼントがもらえる!

ムーニーポイントをためて素敵な景品をGETしようムーニーポイントをためて素敵な景品をGETしよう

「最近の親は…」とマスコミや世間で言われがち。みんな一生懸命育児しているのに人からとやかく言われたくないもの。でも、自分の育児ってこれでいいのかな?」と不安がよぎることもありますね。保育士さんに「いまどきの子育てママ」についてうかがってみました。出産・育児のサポートサイト「ベビータウン」