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赤ちゃんの「食」、授乳と離乳食のガイドラインを徹底説明!

2007.09.12

初めて赤ちゃんを産んだママにとっては授乳もその後の離乳食もすべて初めてのことだらけ。
育児書を参考にしたり、先輩ママやおばあちゃんに聞いたり、でもいろいろな意見で迷ってしまうこともありますね。
ろいろな意見があるのはなぜなのでしょう?
そしてママたちは何をよりどころにしたらいいのでしょう?
今回は、赤ちゃんにとって大事な「食」の基本について現代のガイドラインをお知らせします。

取材協力:和光堂wakodo

新米ママにとっては
初めてのことばかり…

新米のりかちゃんのママ。初めての育児はわからないことがいっぱい。いろんな人に尋ねると、それぞれ違った声がたくさんで、ますます悩んでしまいます・・。

いったいどうしたらいいの?

「食」は人間の基本
ということ、忘れないで

すべての動物の命のみなもとは、「食べる」ことにありますね。このあたりまえすぎる基本、まずは忘れないでほしいのです。

人間の赤ちゃんはおっぱいやミルクに始まり、離乳食を経て大人と同じ食事へと移っていきます。赤ちゃんや子ども時代はママやパパが与えないと食事をとれないのが人間の赤ちゃん。だから赤ちゃんに何が必要なのか、大人が知っておく必要があるのですね。

では、「食べる」ことに大事なことはなんでしょう?

  • 偏りなく栄養をとる
  • 栄養をとることで順調に身長や体重が成長している
  • バランスよく栄養をとるために、好き嫌いなくいろいろなものを食べられる
  • いろいろなものを好きになるように食事が楽しいことと感じられる

こんなことではないかしら? 大人にも共通することですが、食事は生活の中の習慣だから、赤ちゃんの頃から習慣づけることが大事なんですね。

離乳食はなぜ必要?

そもそも赤ちゃんに離乳食はなぜ必要なのでしょう?
母乳や育児用ミルクは、小さな赤ちゃんにとっては完全栄養食で、それだけで体は大きくなって成長できます。けれど成長にともなって必要となる栄養分が増え、また変わってくるため、母乳やミルクだけでは栄養不足になるので、他の食物から栄養をとる必要性が出てくるのですね。

では、いきなり大人と同じ食事ではなぜいけないのでしょう?
人間の赤ちゃんは、とても未熟な状態で生まれてきます。歯がはえていないので、食べ物をかみ切ることもできませんし、固形物を飲み込む機能もまだありません。また消化器官や免疫力も未発達なので、大人と同じ食べ物をきちんと消化できなかったり、体が受け付ける力がまだないので、大人の食事とは違う状態のものからスタートしなければならないのです。

いろいろな意見があるのは
なぜ?

上の新米ママのりかちゃんが迷ってしまっているように、授乳や離乳にはさまざまな意見が聞かれるのもまた事実。それは赤ちゃんが生まれた瞬間からひとりひとりがみんな違うから、その子に合わせた進め方が大事ということがあります。

そしてもう一つは、食生活は時代とともに変化するからです。食は文化や時代を反映するものですから、私たち大人が食べているものも昔とはだいぶ変わってきていますし、粉ミルクやベビーフードも昔に比べれば相当進化しています。

先輩ママたちは、その時代に合った育児をしています。もちろん参考にすべき点はたくさんあるものの、今の時代に合った方法とは少し違った意見もあるかもしれません。

現代の授乳や離乳の
ガイドラインがあります

そこで、今年(2007年)の3月、厚生労働省は現代の育児環境に合わせた「授乳・離乳の支援ガイド」を発表しました。こうした取り組みは今までも行われていて、1995年に策定された「改訂・離乳の基本」というガイドラインがありました。昨年までに発行された育児書などに書かれている離乳食の進め方は、このガイドラインを指針として書かれているものが多いようです。

この12年の間に、食や育児を取り巻く環境が変化したことによって、現代の事情に合わせて新しく策定されたのが「授乳・離乳の支援ガイド」です。「改訂・離乳の基本」から「授乳・離乳の支援ガイド」への大きな変更点は、主に以下のようなことです。

授乳に関する支援が追加されている

今までは離乳の進め方についてのガイドラインだけでしたが、授乳と離乳は同時に進められる時期もあったり、授乳についても悩みを持つママが多いことから、授乳への支援の項目も付け加えられました。

離乳食の開始時期と完了時期の目安が見直されている

離乳食の開始時期は下の表のように、10年前より後ろ倒しにしている人が増えている実情がみられました。また、完了時期についても少しずつ遅くなっている傾向があります。そのため、現代のママたちの実情に合わせ、離乳の開始時期は今までの「生後5~6ヶ月」から「生後5、6ヶ月」と、5ヶ月と6ヶ月を併記されました。完了時期については、「生後13ヶ月を中心とした12~15ヶ月頃。遅くとも18ヶ月頃まで」とされていたものを「生後12ヶ月から18ヶ月頃」と幅を持たせています。

表1:離乳食の開始時期

  • 離乳食を開始していない場合及び「不詳」を除く(n=2596)
    資料:厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」

表2:離乳食の完了時期

  • 離乳食を開始・完了していない場合及び「不詳」を除く(n=1958)
    資料:厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」

離乳食の初期・中期・後期・完了期という区分をなくした

今までは離乳食の進め方の時期を初期・中期・後期・完了期と区分していましたが、進め方には境界線があるわけではなく、成長の流れの中で進めるものなので区分をしないことになりました。

離乳開始のときの、量の目安などがなくなった

離乳開始の生後5,6ヶ月の与え方に、一回あたりの目安量がなくなり、「子どもの様子をみながら、1日1回1さじずつ始める」にとどまっています。また、この時期に卵を与えているママはまだ少ないことから、卵の使用がなくなりました。調味料については、離乳の開始では必要ないということになっています。

離乳準備は必要なくなりました

離乳が始まる前の生後2ヶ月ころから、母乳やミルク以外の味やスプーンに慣れさせる目的で、今までは薄めた果汁を与えることが推奨されていました。しかし、この時期に果汁を与えることによって母乳やミルクの摂取量が減り、かえって栄養不足になることなどが懸念されるため、離乳開始前の果汁は必要なくなりました。ただ与えてはいけないということではなく、母乳やミルクを十分に与えられる前提で少量与えたり、便秘の際に果汁を与えることは問題ないそうです。


上記の項目の根底にあるのは、「それぞれの子どもの成長や発達状況を観察して、子どもの様子を見ながらその子にあった進め方をしましょう」ということが一貫して伝えられていること。また、時期や食事の量などの細かい数値にとらわれすぎることが、ママたちのストレスにならないように配慮されています。つまり、「赤ちゃんが順調に成長、発達していれば、日々の授乳や離乳食の与え方に多少バラツキがあっても大丈夫なんですよ」ということですね。それよりも、ママが楽しく、赤ちゃんとふれあいながら食事を与えることを楽しめる方が、ずっと大事なのですね。

「うちの子に合った進め方ができているかどうかわからない」という場合は、母子手帳に書かれている成長曲線のグラフに体重や身長を記録していって、成長曲線のカーブに沿っているかどうかで判断することができます。
それでも不安な場合は、定期健診の際に医師に相談してみたり、育児グッズのお店などで行われている栄養士さんの相談会などで相談してみるといいですね。こうした相談をしたときに、産婦人科や小児科、自治体の保健センターなどの方々は、「授乳・離乳の支援ガイド」を基に、アドバイスをしてくれます。

現代のママは、身近に育児の相談ができる人がいなかったり、一方で情報が氾濫していて何を信じればいいのかわからず、迷ってしまうことが多いですよね。時代とともに「育児の常識」が変化していくことも迷いの要因のひとつ。けれど育児に限らず生活環境が激変している時代ですからそれも仕方のないこと。そのため国が指針を策定しなければならないのかもしれませんね。

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