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発育にもいい影響が!? 赤ちゃんの水あそびのポイントは?

2018.07.04

赤ちゃんの大好きな水あそび!暑い日の水あそびは冷たくて気持ちがいいですよね。家の庭やベランダにビニールプールを出して遊ぶ方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、水あそびや泥あそび、造形あそびなど、子どものあそびを専門に研究されている同志社女子大学 現代社会学部 現代こども学科教授の竹井史先生に、水あそびは赤ちゃんの発育にどのような影響があるのか、気をつけたほうがいいこと、おすすめのあそび方などについて伺いました。

取材協力:ユニ・チャームunicharm

 

竹井史 教授
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科

富山大学人間発達科学部教授、愛知教育大学 教育学部教授などを歴任。美術教育学、幼児の造形・あそびを専門とし、もの作りを中心とした様々なあそびイベントを主宰。15年で7万人以上の親子とふれあう。『0~5歳児 どろんこ遊び水遊びプール遊び180』(ひかりのくに)、『まいにちぞうけい115』(メイト)、『作って遊べるカンタンおもちゃ―3・4・5歳児の製作あそびネタ』(ひかりのくに)など著書多数。
タケイラボ

赤ちゃんの水あそび、ここがスゴイ

水に触れて感性を磨く

乳幼児期の水あそびは五感を刺激して、感性を豊かにしてくれます。「冷たくて気持ちがいいな」といった心地よさを味わうことで、気持ちが満たされ、知的な好奇心や意欲が生まれてくるのです。水は子どもが初めて出合う、目で見て触れることのできる自然素材。つかもうとしてもつかめない、日なたと日陰で水の温度が違う…。そんな「感覚あそび」を繰り返すことで、「不思議だな」という気持ちがでてきて、科学的興味、知的な学びへもつながっていきます。

竹井先生

水はいろいろな形態に変化し、様々なあそび方ができるし、暑い日に触れると心地がよい。時間がたつと蒸発するなど、子どもが自然の不思議さを感じやすく、清潔で手軽に使えるとても優れた素材なんですよ。

楽しさに共感することで生まれる人間関係

水あそびは水という素材を媒介にして、人間関係を学ぶことにもなります。「水あそびは気持ちがいい」「楽しい」といった同じ感情をママやパパ、友だちなど、他の誰かと共有することで、人とのつながりを感じることができるのです。

竹井先生

普段とは違う体験をすることでお互いがその世界に入り込んで、感情を共感することがとても大切です。遊園地などへおでかけするのもいいのですが、時間やお金もかかるので難しい時がありますよね。その点水あそびは、自宅でも手軽に非日常を味わえるのがよいところ。水あそびという少し日常と違う体験を共有して、一緒に楽しむことで親子の絆が深まることへもつながると思います。暑い日の水あそびは大人にとっても気持ちのいいもの。安全に注意しながら子どもと一緒に楽しむと、ストレス発散にもなるのでおすすめですよ。

快適に水あそびできる環境は?

何より大切なのは安全

絶対に目を離さないこと

水あそびで一番大切なのは、大人が赤ちゃんの安全をきちんと守ってあげること。赤ちゃんは水が数センチたまっている程度の水あそびプールでも、物をとろうとしたり水をさわろうとしたりして、倒れて溺れてしまうことがあります。「少しの間なら大丈夫だろう」と軽く考えてはいけません。常に目を離さずに見守ってあげてください。

快適な環境を用意しよう

水あそびが楽しい、気持ちがいいと思うためには、快適な環境を用意してあげることも大切です。具体的にみていきましょう。

水温は触れて気持ちよく感じる温度に

26度~30度くらいが理想的な水温です。ただし、赤ちゃんが水に触れて気持ちがいいと感じる水温は、外気温によって違ってきます。外気温との差が5℃以内を目安に、あまり神経質にならず、赤ちゃんの表情や様子を観察しながら判断することが大切です。温度計がない場合は、ママやパパが実際に手で触れて気持ちがいいと感じる温度にしてあげましょう。

帽子、紫外線防止、休憩、水分補給を忘れずに

熱中症を防ぐためにも、必ず帽子を着用しましょう。紫外線防止のために、子ども用の日焼け止めを塗るのもいいですね。
水あそびが楽しくてついつい、長い時間あそびたくなってしまうものですが、体力的な疲れ、水分補給の必要もあるので、赤ちゃんの場合は、10分以内、幼児の場合は20分以内を目安に遊んだら日陰で身体が温まるまで休憩を入れましょう。水びの運動量は子どもによって異なりますが、トータルで2~3セット以内に抑えましょう。まだ、あそびたい!と思う頃に、「また遊ぼうね!次は何して遊ぼうか?」と次回に期待感をもたせながら終えるのがコツです。
赤ちゃんは大人と比べて体が冷えやすく、暑がりです。触って体が冷えていたら体を拭いてあたためたり、温かい飲み物を飲ませる。逆に暑いときはすずしいところで休ませ身体の熱をにがすなど、子どもの状態をみて臨機応変にサポートしてあげてください。水分補給はジュースではなく、必ず水がお茶を飲ませましょう。

水の深さはあまりなくても十分楽しめる

最初は水をためるのではなく、レジャーシートの上に水を流して水たまりのようなものをつくる程度でも十分です。プールに水をためる時は、怖がらないか、おすわりが安定しているかなど、子どもの様子を見ながら少しずつ増やしてあげるとよいでしょう。ただし、水深が深くなるとその分事故の危険性も高くなるので、安全面には十分注意してくださいね。

水あそびの後は清潔に

水あそびの後は真水で体を洗って清潔に。特に手はキレイに洗いましょう。また、水あそびの後は、心地よい疲れがきて、寝つきがよくなる赤ちゃんが多いようです

おすすめの水あそびは?

まずは水そのものを楽しんで

水面をパチャパチャと叩いたり、水をコップに移し替えたり、スポンジに水を含ませてジャーとしぼったりするだけでも十分楽しめます。水に触れていく中で好奇心や意欲がどんどん湧いてくるので、おもちゃはそれに合わせて必要だと感じてからあげたほうがよいです。最初から水あそび用のおもちゃを与えるのではなく、水そのものと触れ合うことを大切にしましょう。

あそびのきっかけをつくった後は見守ることも大切

声かけをして一緒に遊ぶ

最初は、抱っこしながらなど、スキンシップをとって赤ちゃんに安心感を与えながら一緒に水に触れましょう。とりわけ0~2歳頃は、共感しあうことが大切なので「気持ちがいいね」など、声をかけてあげることも忘れずに。「触ると冷たくて気持ちがいいね」と水のよさを伝えながら触ったり、水面を叩くとしぶきがあがることなど水のおもしろさを教えてあげながら、一緒にあそびます。

子どもが熱中している時は干渉しない

成長してくると、子どもが自分なりに遊ぶようになってきます。子どもの好奇心や自分から何かをする力、発想力などを育てるために、熱心に遊んでいる間は親はできるだけ口をはさまず、近くで安全面を見守るだけにしてください。時間が経つと飽きてくるので、その時は声をかけたり、新しいあそび方を提案してあげて、ふたたび熱中しはじめたらそっと見守るようにします。

無理はさせない

水は楽しいもの、気持ちがいいものだと、よい印象をもたせることが大切なので、水を怖がらせないように気をつけてください。早く水に慣れさせなければと、嫌がるのに顔に水をつけるなどの無理をすると、水が嫌いになってしまうので絶対にやめましょう。

年齢別あそび方のすすめ

水あそびは年齢や成長、子どもの興味に合わせて、あそびの幅が広がっていきます。

乳児~2歳頃

まずは安心感を十分に与えながら水に慣れさせることが大切です。「気持ちがいいね」「冷たいね」など言葉をかけ一緒に水をさわったり、抱っこしながらあそぶと安心してあそぶことができるでしょう。慣れてきたら温度の違う水に触れさせてみたり、数センチ水をためてあそんでみるのもよいですね。水面を叩くと音がするのも赤ちゃんにとっては不思議な現象です。「叩くと音がなるんだね、おもしろいね」など、共感的に声かけしてあげるとよいでしょう。

おすすめ:お化粧あそび
水を化粧水にみたてて、少しずつ顔にぺたぺたつけてあげる。
「きれいになったね」とお化粧ごっこをしながら、水に慣れることができます。

3~4歳頃

活動的になり、自分の世界ができてきてくる頃なので、ゲーム的なあそびができるようになってきます。浮力を感じることも楽しくなってくる時期です。

5歳頃

自分から水に顔をつけることに興味を持つようになってきます。泳ぐことの基本になる、壁や底を蹴って水面に浮かんで進む、「けのび」ができるようになってくるのもこの時期です。

竹井先生

個人差があるので「○歳だから~ができないといけない」と、無理にやらせようとするのはやめましょう。あくまでも子どもが興味を持って、自分から世界を広げていくのを手助けするというスタンスを忘れないでくださいね。

手作りおもちゃでコミュニケーション

水だけのあそびに慣れてものたりなくなってきたら、おもちゃを手作りで作ってみましょう。アルミホイルで船をつくったり、ペットボトルに空気穴、ふたに水が出る穴をあけてじょうろを作ったり、マヨネーズが入っていた容器に絵を描いて水鉄砲にしてつかったり、手軽につくれるシンプルなおもちゃを使うだけで新しい世界が広がります。
1歳後半から2歳くらいになると、コップに顔を書くだけでもコップに命があるように感じ、全然違う感情をもって遊ぶことができるようです。

スポンジが変身!?

スポンジに水を含ませてしぼるだけでも楽しめますが、少しの工夫で変身させることができます。

少し切れ込みを入れて、反対側を輪ゴムでしばり目を書いたら魚のように変身!
普通のスポンジが、あっという間に魚に変わることへの感動もありそうですね。

親子でおもちゃ作り

身近な材料を工夫しておもちゃをつくることは、想像力や感性を豊かにすることができます。子どもはアイディアが豊富で、親には作るスキルがあるので、子どもが考えたアイディアを活かしておもちゃを親が協力して作るのがおすすめ。「おもしろいアイディアだな」「こんなの作れてスゴイな」と、お互いに尊敬し合うことができるので、親子の絆も深まり、自分たちで作ったおもちゃには愛着がわいて水あそびがよりいっそう楽しめるのではないでしょうか。

竹井先生

水あそびは、子どもをよく観察しながら、水との出合いが心地よくて楽しいものだと感じさせることが大切です!

公共の水あそび場は?

家族以外の友だちとの触れ合いがある

プールや公園の水あそび場など、公共の場所には、家族以外の人もいるので、より多くの刺激を受けることができるでしょう。他の子どもの遊ぶ姿を見てマネしたり、友達と一緒に遊ぶことであそびが広がる可能性があります。

外では水以外の自然からも刺激が受けられる

太陽の光を浴びてキラキラ光る反射するのも、視覚的体験の一つ。風が吹いたら水のよさも複合的な魅力になっていきます。いろいろな刺激を受けながら遊ぶことはとてもよいことです。ただし、足元がでこぼこしているなど、危険が増えることがあるので、安全にはより一層注意を払うことが大切です。ママ友との話に熱中したり、スマホをいじったりして、子どもから目を離さないようにしましょう。

水あそび用のパンツをはくなど、周囲への配慮も忘れずに

おむつがとれていないときは、それでも遊んでいい場所なのか必ず確認しましょう。また、うんちをしても周囲に迷惑がかからないように、水あそびパンツをはくなどの配慮も忘れずにしたほうがよいですね。マナーを守ることも楽しく水あそびをするために大切なことです。

竹井先生からママへのメッセージ

竹井先生

子どもは水を媒体にして自然界を知り、その先に人やいろいろなものと出合っていくので、できる限り良質な水あそびの体験をさせてあげて欲しいです。「水は楽しいもの」という感情からスタートして、楽しさがどんどん広がっていけば、生きる喜びやいろいろなことに対して興味や関心がわくきっかけの一つになるのです。
子どもが「水は楽しいもの」と思うためには、親も一緒に水あそびを楽しむことが大切です。親子が共通の体験、感情をもつことは、子どもにとって大きな思い出になるんですよ。水あそびの思い出の先には、お父さんやお母さんの表情や声、皮膚感覚や匂いなどを覚えていたりするものです。
「早く水に慣れさせなければ」、「泳げるようにしなくては」と、使命感が強くなってしまうと一緒に楽しめなくなってしまいます。親の責任は何よりも子どもの健康と安全を守ること。それ以外の部分については、親としてではなく子どもと同じ一人の人間として楽しみ、一緒に素敵な時間を過ごしてくださいね。

水あそびは楽しくて気持ちがいいだけでなく、子どもの感性や知性の発達にもよい影響があるようです。暑い日の水あそびは大人にとっても気持ちがいいもの。事故や熱中症などに気をつけて、安全に楽しく、子どもと一緒に水あそびライフを楽しみましょう。

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