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専門家/メーカー

赤ちゃんの靴選びのポイント

2007.12.05

前号では子どもの靴選びに悩むママたちの声をご紹介しました。
「何もかもわからない」という大きな悩みについてベビーシューズを作るメーカーの方に靴選びについてのアドバイスをうかがってきました。
是非参考にしてみてください!

  • ママ仲間が子どもの靴選びについてどんなことで悩んでいるかのデータも合わせてご覧ください!こちら

アドバイスしてくださった方

アップリカ葛西株式会社
東京広報室 課長

皆川英明さん

まずは赤ちゃんの足の
ことを知ってください

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ママたちはみんな「わが子の足にいい」靴選びをしたいと思っているのですが、「どんな靴が足にいいのか?」という原点で悩んでいます。履き心地がママにはわからないだけに、どうすればいいのでしょうか?

皆川さん

まずは赤ちゃんの足が大人の足とどう違うかを知ってもらうことが大事ですね。

見た目ですぐわかる赤ちゃんの足の特徴は、「脂肪でおおわれて柔らかいこと」と「土踏まずがまだないこと」です。だからプクプクとまるくてカワイイのですよね。

この2点が靴選びにはとても重要なポイントなんです。

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その2点について具体的に教えてもらえますか?

皆川さん

脂肪でおおわれていることは、サイズ選びに深く関わっています。よくベビーシューズ売り場で、赤ちゃんをイスやベビーカーに座らせたままでフィティングさせている光景をみかけますが、それで選んではダメなんです。

大人より脂肪がついているということは、足が宙に浮いているときと、地面に足をつけて立って体重をかけたときではサイズが変わることはイメージできますね?

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柔らかいボールなどを床などに押しつけると、直径が変わるイメージですね?

皆川さん

そうです。ですから実際より小さいサイズを履かせている人がとても多いんですよ。よちよち歩きの頃は立たせるのが不安定でママたちもつい、座らせたままフィッティングさせてしまうと思うのですが、履かせたあとに必ず立たせてみてほしいですね。立つと脂肪はタテにもヨコにも広がりますから、いわゆるサイズだけでなく、横幅にも影響します。靴の横幅はメーカーによって微妙に異なるので、お子さまにあったメーカーを選ぶポイントにもなるんですよ。

扁平足の子どもが
増えている!

ベビータウン

土踏まずがないことは、靴選びにどう影響するのですか?

皆川さん

靴選びの前にまず知っておいてほしいことがあります。それは最近、扁平足や浮き趾(うきゆび)(足の指が浮いたままで地面につかない症状)の子どもたちが急増しているということです。これは大変深刻なことです。扁平足や浮き趾になると、正しい歩き方ができなかったり、転びやすかったり、運動能力に影響が出てきます。

赤ちゃんの頃は誰でも扁平足ですが、成長とともに土踏まずができていきます。土踏まずはアーチ状になってバネの役割をする大切なもの。立って歩くときに足にかかる全体重を支え、衝撃を吸収してくれるのです。

けれど土踏まずは放っておいてできるものではなく、歩いたり動き回ることで形成されるのです。現代の子どもたちは外で遊びまわる機会が減ったことで扁平足や浮き趾が増えていると考えられています。

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ちょっと怖いですね。でも、運動させるにも、外に出るには靴が必要ですからますます靴選びに悩んでしまいそうです。

皆川さん

足の発育には本来は裸足で歩き回らせるのが一番いいんです。足が直接土を感じて、私たちはよく「砂をかむように」と表現しますが、足の指で地面をつかむような動きができるようになると、土踏まずは健全に形成されて、正しい歩き方もできるようになるのです。でも現代は裸足のまま屋外で遊ばせるわけにはいきませんよね。

そこで靴選びに大事になってくるのが、靴の中で地面をつかむような指の動きができるかどうかです。いくら運動させたとしても、足にあっていないサイズや、指の動きをさまたげる靴を履いていると、外反母趾の原因になったり、足の変形の恐れがあるのです。

子どもの靴は大人以上に
慎重に

ベビータウン

ベビーシューズにいろいろな機能が求められるのはそういうわけなんですね。でも、機能があるものはそれなりに高価で、すぐにサイズが変わってしまう赤ちゃんや子どもたちにはもったいないという意識も出てしまいます。

皆川さん

そのお気持ちはとてもよくわかります。バーゲンなどで次のシーズンを見越した大きなサイズを買い置きしておきたくなる気持ちも、いろいろお金がかかる親の立場としてはよくわかるのですが、足の成長を決めるこの時期だからこそ大事にしてあげてほしいですね。

靴の先進国のヨーロッパでは、お子さまが初めて履いたファーストシューズを記念としてずっと飾っておく習慣があります。成長の証として、また、親が子どものためを思ってよいものを選んであげた記録にもなりますから、是非靴選びは丁寧に、慎重にしていただきたいです。

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親としては見た目がカワイイものも、ついつい選びがちです。

皆川さん

これもわかりますが、やはり土踏まずの形成期間はファッションより機能を選んでほしいです。でも機能が優れていてファッション性が高いシューズも今はたくさんあります。

土踏まずは歩き始めから徐々に発達し、7、8歳ごろにできあがります。言葉が話せるようになれば「痛い」と自分で言えるようになりますが、それまではやはり親御さんが選んであげる必要がありますから、いろいろな靴を履かせてみて、お子さまにあったものを探してほしいですね。

ぴったりの靴を履いて
どんどん外に出ましょう!

ベビータウン

子どもが外で遊ばなくなってきたことが、足の健康にまで及んでいるとは驚きですね。

皆川さん

そうですね。だから靴選びが大事になるのですが、いくらいい靴を買っても、それを履いて歩かせなかったら意味がありませんね。

いい靴選びとたくさん歩かせることは、どちらが欠けてもダメなんです。だから歩き始められたら、お子さまと一緒に外に出て、どんどん歩いてほしいですね。よちよちあんよの子どもたちが、ママやパパに向かって一生懸命進んでいく姿は、本当に可愛らしいですし、子どもの成長を実感できる素敵なことだと思いませんか。

皆川さんにうかがった子どもの靴選びのポイント

必ずそのときのジャストサイズを!

  • フィッティングするときは、履いた後に必ず立たせてみましょう。
  • メーカーによってサイズ、横幅とも異なるので、いろいろ履かせてみましょう。
  • 成長によって幅も変わってくるので、同じメーカーのものがずっと合っているとも限りません。先を見越したものを購入せず、そのときそのときでフィティングさせましょう。

足指の動きをさまたげない構造か確認を!

  • 土踏まずの形成に大切な、足指の動きができる構造か確認しましょう。
  • 子どもが履いた状態で親が足指の状態を確認するためには、甲の部分が全開するタイプのものがおすすめです。(着脱もしやすいです)

やわらかい赤ちゃんの足を守る構造も大事

  • 足の骨もまだ柔らかく未発達なので、かかとや足首がぐにゃぐにゃしがちな足をホールドする構造もポイントです。

「弊社の靴も機能は自信がありますが、必ずしもすべてのお子さまの足の形にあっているとは言えませんから、いろいろ試してほしい」とおっしゃる皆川さん。商売抜きで(笑)、アドバイスをくださってありがとうございました!

足は第2の心臓と言われるほど、人間にとっては重要な器官。それを形成する大事な幼児期の靴選びは 親の責任とも言えそうですね。

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