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生後1ヶ月の赤ちゃんの成長、産後1ヶ月のママの状態は?

2018.04.27

生まれて1ヶ月、抱っこしている人の顔をじっと見つめるようになる赤ちゃん。外気浴も楽しめるようになります。ママは1ヶ月健診でOKが出たら、ゆったり湯船に浸かれます。でも、母乳不足?外気浴は?爪切りは?新生児訪問は?……と気になることはたくさん!産後の母体は回復しつつあっても、メンタルの疲れはピークに達しています。この時期の赤ちゃんの発達、お世話、母親の体と心の状態を、知っておきましょう。

「生後1ヶ月の赤ちゃんの成長の様子・お世話」監修

宮野孝一(みやのたかかず)先生
みやのこどもクリニック院長

青森県出身。昭和55年弘前大学医学部小児科教室に入局。同大助手講師。 秋田赤十字病院、盛岡赤十字病院、三沢市立三沢病院小児科科長、青森市民病院小児科部長、平成6年墨田区賛育会病院、江戸川区池下クリニック副院長後、平成10年、クリニックを開業。医学博士、小児科学会認定専門医、 日本アレルギー学会認定医、昭和大学医学部兼任講師、日本小児科学会、日本小児アレルギー学会、日本アレルギー学会、日本小児血液学会、日本小児内分秘学会、日本小児保健学会、日本新生児学会に所属。「わかりやすい説明」がモットー。

「産後1ヶ月のママの状態」監修

藤本薫(ふじもと・かおる)先生
看護学博士

臨床助産師9年を経て、(前)横浜市立大学看護短期大学部助手、(前)東邦大学医学部看護学科講師、北里大学看護学部講師、東京医科大学医学部看護学科准教授を経て、2018年4月より文京学院大学保健医療技術学部教授へ。専門は、母性看護学、ウィメンズヘルス看護学、助産学。「周産期ケアマニュアル」「女性のライフサイクルとナーシング」「看護学生のための実習記録の書き方」の部分執筆、「Women’s Health and Wellness Across the Lifespan」の部分翻訳など担当する。認定産後ケアリスト(産後ケア協会)のテキスト作成や養成講座にも携わる。

生後1ヶ月の赤ちゃんの成長の様子

生後1ヶ月 身長・体重のめやす

■男の子/身長50.9~59.6cm 体重3.5~6.0kg
■女の子/身長50.0~58.4cm 体重3.4~5.5kg
*厚生労働省/平成22年乳幼児身体発育調査報告書より

個人差はありますが、出生時から1ヶ月で身長が約5cm、体重が約1kg増えていれば順調に発育しているといえます。体もだんだんにふっくらとして、丸みを帯びてきます。

抱っこして話しかけるとじっと見つめるように

新生児期の赤ちゃんは、目の前30~40cmのところに視線を合わせられる(注視)程度でしたが、生後1ヶ月ごろになると、追視といって目で物を追いかけることができるようになってきます。

赤ちゃんを抱いて話しかけると、顔をじっと見つめるようになり、顔を動かすとその動きを追って右、左、上、下などに瞳を動かすことができるようになります。でも、まだ追視できる範囲は非常に狭いので、赤ちゃんの視野(顔から30~40cm)の中に顔を寄せて、あやしてあげましょう。

昼夜逆転の赤ちゃんには、昼夜のメリハリを

生後1ヶ月経ちましたが、まだまだ赤ちゃんは外界への適応ができていません。睡眠のリズムが安定せず、昼夜が逆転してしまうこともあるでしょう。そんなときは、「昼」と「夜」をしっかり演出して、メリハリをつけましょう。

日中、起きている間はなるべく部屋を明るく、生活音も普通にある状態を保ちます。そして、夜になったらカーテンを閉め、部屋を暗くして、静かな環境をつくります。

寝入りばなは、とくに大事です。部屋をできるだけ真っ暗にして、隣の部屋のテレビなども消します。スマホも中断しましょう。こうして眠りに集中できるようにすると、自然に昼と夜のリズムができていきます。

生後1ヶ月の赤ちゃんのお世話

湯船への入浴もOKに! パートナーの出番!

生後1ヶ月ごろからは、ベビーバスを卒業して浴室の湯船に入ることができるようになります。ママも産後の悪露が落ち着き、シャワーから湯船に浸かれるようになります。

赤ちゃんの入浴は、パートナーが担当する育児としては定番中の定番。仕事で忙しい人にとって、赤ちゃんとのスキンシップを楽しむコミュニケーションタイムになります。赤ちゃんをお風呂に入れてもらうときは、入浴前の準備、入浴後のケアも覚えてもらうといいですね。肌着やタオル、おむつの用意やお風呂から上がったあとの保湿ケアやお着替えもセットにしてやってもらえば、ママもらくになります。

夜が遅い場合は、ムリして夜に湯船につからなくても、出勤前にベビーバスで沐浴してもらう、というテもあります。

ふにょふにょの赤ちゃんを素肌で抱きしめ、ふっくらほっぺにちゅ、ちっちゃなお尻、ちっちゃな手足にタッチする……なんてこと、後になったらやりたくてもやれない、今このときにしかできない体験です。家族で赤ちゃんのお世話を楽しみましょう。

母乳は足りている? 不足のサインは?

母乳が足りているかどうかが気になっているかもしれません。だいたい3~4時間おきに母乳を飲み、満足した様子で眠り、目がさめている時は手足を元気にパタパタ動かしてご機嫌にしているようなら、母乳は足りていると思っていいでしょう。

授乳しても、すぐにまた泣いて欲しがったり、30分近くも乳首を離さなかったり、オシッコや便があまり出なかったりしたら、これらが母乳不足のサインのこともあります。心配なときは体重を測ってみましょう。1日25~35gぐらい増えているかどうかが、母乳が足りているかどうかの目安になります。

母乳が不足しているようなら、ミルクを足します。現在のミルクは栄養面でかなり母乳に近くなっていますから、安心して。ミルクを足すことで、赤ちゃんに後ろめたい気持ちを持つことはありません。

授乳タイムには、スマホを置いて

授乳のときには赤ちゃんを抱いて、話しかけながら飲ませてあげましょう。抱っこしていてもスマホをいじっていたり、テレビを見ていたりしてはいけません。抱かずに哺乳瓶を横に置いて飲ませるのも、やめましょう。

授乳中は、赤ちゃんの口腔が活発に動き、脳も活性化しています。ママが自分に向き合ってくれているか、ママの目線、顔、声、におい、心臓の鼓動、抱っこの感触……こうしたひとつひとつを、赤ちゃんの脳はインプットしています。「今日のおっぱい、ミルクはおいしいかな…」「そうか…おいしいね~」「食欲旺盛ですね~」……赤ちゃんの顔を見ながら、コミュニケーションしながら、授乳してあげてください。

爪切りは授乳中がおすすめ

ん?と気づくと、いつの間にかのびている爪。あんなに薄くて小さいのに、すごいスピードでのびていくのですから、赤ちゃんの爪って不思議です。

放っておくと自分で自分の顔にひっかき傷をつくってしまうこともあるので、こまめに切ってあげたいけれど、ふにゃふにゃと動く新生児の爪切りはなかなか大変! 眠っている間に切るのもいいのですが、授乳中にパートナーやばあばにお願いしてみるのもおススメです。

赤ちゃんがおっぱいでまどろみ始めたころ、ササッと切ってしまうと、気づかれない間に終えることができますよ。

外気浴を始めよう!

生後1ヶ月近くなったら、そろそろ赤ちゃんを外気に当ててみましょう。最初は窓を開けて外気を室内に入れることからスタート。慣れたら晴れた日を選んでベランダや庭、家の前などに抱いて出てみます。最初は数分程度にしてだんだんに時間を延ばしていきます。紫外線の害が心配されますので、直接、日光など日に当てることは避けましょう。

外の世界は、赤ちゃんにたくさんの刺激を与えます。頬をなでる風、明るい光、さわさわと風に揺れる木々の音、葉の緑、黄色やピンクの花、行き交う車の音、遠くで鳴く鳥の声……。「いい天気ねぇ」「風が気持ちいいねぇ」「あれ、カラスが鳴いているよ」……そんな声とともに、さまざまな外界の刺激が赤ちゃんの脳にとどき、脳の神経回路がつながっていきます。

産後1ヶ月のママの状態

産後1ヶ月健診で子宮の戻りをチェック

子宮の回復や悪露(おろ)の状態、会陰切開の縫合跡など、母体の回復を見てもらうのが産後1ヶ月健診です。ほとんどの病院では、お産から1ヶ月後を目安に、退院時に予約するケースがほとんどです。

産後健診で経過が順調といわれたら、生活全般を妊娠前と同じにして大丈夫ということです。入浴は、産後健診で許可が出たら湯船に浸かれるようになります。もちろん、もうずっとお布団で横になっている必要もありません。

ただ、この時期はまだまだ赤ちゃんのいる生活に慣れない時期。生後3~6週ごろは赤ちゃんの泣きのピークでもあり、赤ちゃんにかかりきりになって心身ともにいちばん疲れているころでもあります。家事などの生活全般を産前と同じ状態に戻すのはなかなか難しいので、ゆっくりと新しい生活のペースを作っていきましょう。

産後健診ではどんなことするの?

産後健診の内容

  • 尿・血圧・血液検査…妊娠中と比べて変化があるかどうか
  • 体重測定…極端な増減があるかどうか
  • 内診…会陰の縫合跡や子宮の戻り状態、悪露の量や状態などを医師がチェック
  • 助産師外来…おっぱいの出はどうか、トラブルはないかなど、母乳育児、ミルク育児の相談をする。
    赤ちゃんのお世話、発育発達について相談する
  • その他問診…メンタルの不安や産後のトラブル、赤ちゃんの発育について相談する

母親の心身の疲れは、産後2週間でピークになるという調査結果も出てきています。つらさを感じたら、健診まで待たずに医師に相談しましょう。

また、自分の心の健康状態を知る手がかりになるセルフチェックアンケートなどもあります。活用してみてもいいですね。

・「産後2週間アンケート」「産後1ヶ月健診アンケート」はこちら

「新生児訪問」「乳児家庭全戸訪問」で相談

「新生児訪問」「赤ちゃん訪問」など自治体によって呼び名が違いますが、生後28日以内に主に保健師や助産師が訪問し、赤ちゃんの発育、栄養、生活状態などの相談を聞いてくれます。「乳児家庭全戸訪問」は生後4ヶ月までの赤ちゃんがいる家庭に保健師や地域の指導員などが訪問し、不安や悩みなどさまざまな話を聞いてくれます。

「母乳は足りているのかしら?」「赤ちゃんの成長はこれで大丈夫?」など、気になっていることを直接聞くことができます。また、生後1~2ヶ月ごろからさっそく始まる予防接種についても、分かりやすく説明してくれます。

赤ちゃんと24時間向き合う日々――。家族ではない大人の人と話せてほっとする、ストレスや心の重荷が軽くなる、と好評です。おうちが散らかっている、母親としてうまくできていないことが恥ずかしい、なんてことは気にしない、気にしない! だれもが最初は母親初心者。赤ちゃんと自分が元気でいるために、ぜひ家のドアも心の扉も開けて、小さなことでもなんでも相談してみましょう。

産後のセックスにはパートナーの思いやりが大切

産後1ヶ月健診で特にトラブルがなければ、セックスを再開できる時期です。妊娠中からセックスを控えていたカップルにとっては、しばらく間が空いてしまったこともあり、なんとなく気恥ずかしいな…という感じの産後のセックス。でも、その分、お互いに新鮮な気持ちで楽しむことができるでしょう。ただ、ママのほうは、育児の緊張や疲れなどから、なかなか積極的になれないこともあります。

大切なのは、ママの気持ちを十分理解してもらうこと。ハードなプレイよりも、ソフトなスキンシップを大切に。できるだけやさしくリードしてもらい、前戯に十分な時間をかけると、ママの体もうるおってきます。パートナーにもそのことを伝えましょう。

妊娠中のホルモンや出産の影響で、ママの身体は骨盤底筋群が緩んだり傷ついたりして、その回復に約6週間かかると言われています。いたわり合いながら、夫婦のコミュニケーションを深めていきましょう。

授乳中はエストロゲンの分泌が抑えられるため、いつもよりうるおいを感じない方もいるかもしれません。また、会陰切開後の傷が気になる方もいるでしょう。痛みを感じる時は、潤滑ゼリーを使うといいでしょう。産後健診時に処方してもらうこともできますし、市販で手に入れることもできます。

ママは、ずっとがまんを重ねてきたパートナーの気持ちに寄り添ってあげることも大事です。この時期は毎日ヘトヘトで、そこまでの心の余裕は、まだないかもしれません。もしセックスに気乗りがしないときは、「あなたを大切に思っているけれど、ゆとりが持てず、そういう気持ちがわいてこない」と、素直に伝えてもいいでしょう。

産後は目の使い過ぎにも気をつけて

昔の人は「お産の後は目を使わないように」と言っていました。けれども、出産後に目を使うことで何らかの障害が起きやすいという医学的な根拠はありません。これは根を詰めると疲れやすいという意味合いで使われていたのではないかと思われます。

現代はスマホやゲームなどが身近な存在。外出を控えているこの時期、友人や知人への連絡、情報収集、そして気分転換にと、スマホやゲームについつい手を伸ばしてしまいがちです。しかし、同じ姿勢で長時間目を使うと、肩こりや眼精疲労を引き起こしたり、交感神経が刺激されて睡眠に影響したりすることもあります。

目を休め、脳を休め、身体を休め、心身ともにゆったりと過ごすように心がけていきましょう。

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生後1ヶ月の赤ちゃんは、抱っこしている人の顔をじっと見つめて、追視もするようになります。ママは1ヶ月健診でOKが出たら、ゆったり湯船に浸かれます。でも、母乳不足?外気浴は?爪切りは?新生児訪問は?……と気になることはたくさん!産後の母体は回復しつつあっても、メンタルの疲れはピークです。赤ちゃんの発達のこと、お世話のしかた、ママの体や心のこと。小児科医・宮野孝一先生と、看護学博士・藤本薫先生の監修です。出産・育児のサポートサイト「ベビータウン」