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赤ちゃんの肌着用・哺乳びん用洗剤を正しく知ろう!

2004.07.10

私たちは毎日、洗濯や食器洗いなどに多くの洗剤を使っていますね。
肌荒れの原因とされることもあるので、赤ちゃんや敏感肌の方向けにマイルドタイプが登場したりしています。
洗剤やその成分の界面活性剤は「刺激が強くて怖い」ものと思われがち。
でも、正しい知識があれば、いたずらに怖がらずに“キレイにすること”“赤ちゃんやお肌に優しいこと”の両方を手に入れられますよ!

取材協力:和光堂wakodo

KKの洗剤教室

まずはクイズに答えてみて! ○か×を選んでね

Q1

石けんも界面活性剤である。 ○・×

Q2

石けんは天然成分だから化学合成はされていない。 ○・×

Q3

界面活性剤が入っていない洗剤はない。 ○・×

Q4

食べられる界面活性剤もある。 ○・×

Q5

赤ちゃんの肌着も大人の衣類用の洗剤で洗っても大丈夫。 ○・×

Q6

洗濯洗剤はたくさん使った方が汚れがよく落ちる。 ○・×


A1

石けんが汚れを落とせるのは、石けん自体が界面活性剤だからなんだ!界面活性剤についてはあとで詳しく解説するよ!

A2

×

石けんはさまざまな油(植物性、動物性)や脂肪酸とアルカリ(苛性ソーダなど)を化学合成して作るものなんだ。

A3

×

汚れのタイプや用途によって、洗剤には界面活性剤の働きで汚れを落とすもののほかに、酸やアルカリの力で化学的に落とすもの、研磨剤などで物理的に汚れを落とすものなどがあるね。

A4

卵黄に含まれるレシチンは代表的な天然の界面活性剤だよね。マヨネーズを作るときに、普通なら分離するはずの油とお酢(水分)が混ざるのは、レシチンの界面活性作用によるものなんだね。

A5

でも…

大人の衣類用の洗剤でもダメということはないけれど、デリケートな赤ちゃんの肌着用には、蛍光増白剤など洗浄以外の余分な成分は含まないのが望ましいとされているんだ。すべての洗剤がダメ、ということではないので、こちらも正解としたけど、できることなら赤ちゃんの肌着用を使ってあげたいよね。

A6

×

洗剤が最も効果的にはたらく量は、パッケージの裏に書かれた「使用量の目安」なんだ。入れすぎはすすぎにくくなる原因になり、少なすぎは汚れが落ちにくくなるから、使用量の目安を守ろうね。

洗剤の基礎知識

クイズはどうだった?
それじゃ、「洗剤」が汚れを落とすしくみから解説していくね!

洗剤の種類とは?

みんなが一般的に「洗剤」と呼んでいるものの多くには僕たち「界面活性剤」が配合されていて、その働きで汚れが落ちるんだ。他にも、酸などの力で化学的に白くする漂白剤なども洗剤の仲間だけれど、今回は「界面活性剤」が使われている一般的な「汚れ落とし洗剤」について詳しく見ていこう。

界面活性剤って本当は何?

僕たちの名前はよく聞かれているようだけれど、なかには「界面活性剤はアレルギーの原因で怖い」と言われていることもあるみたい。でも僕らの働きや種類について正しく知っている人は少ないんじゃないかな?

「界面活性剤」とは文字通り、「界面(ものとものの境目)に作用して、その性質を活性化(変化)させる」成分のことなんだ。たとえば、油と水は普通は混ざり合わないけれど、界面活性剤を入れると油と水の境目の性質が変化して混ざり合うんだ。

「界面活性剤」は何か一つの物質を指しているのではなく、こうした作用のある数多くの種類の成分の総称なんだよ。

界面活性剤は洗剤の中でどんな働きをしているの?

僕たちが界面の性質を変えられるのは、僕たちの体が、油になじみやすい「親油基」という部分と、水になじみやすい「親水基」という部分の両方を持っているからなんだ。たとえば、衣類についた油汚れを落とすしくみは、こんなふうになっているんだよ。

「石けんが安全」とというイメージがあるのは?

人のお肌や地球には「石けんがやさしい」とよく言われているよね。石けんも僕ら界面活性剤の一つだし、クイズでも解説したように、実は石けんも化学合成で作られているんだよ。

でも、洗濯用洗剤の商品のパッケージに書く規則としては、下の表のように「石けん」と「合成洗剤」は分かれているんだ。石けんも界面活性剤なのに、なぜ分かれているのかというと、石けんは紀元前三千年というはるか昔から使われていて安全性に関して信頼が高いことや、構造が単純なので使用後に分解しやすく地球環境にやさしいためなんだ。

水質によって洗浄力に影響があるヨ!

カルシウム塩、マグネシウム塩を比較的多く含んでいる水を硬水というんだけど、水の中にこれらの金属イオンが含まれていると、洗剤の有効成分ー石けん、界面活性剤ーと結合して水に溶けないカスを生じ、洗浄力を落としてしまうんだ。温泉で石けんを使うとほとんど泡が立たないということはよく経験することかと思うけど、石けんは特に硬水が苦手で、このような場合には、十分な洗浄効果が得られないんだよ。

石けんは合成洗剤に比べて手肌にやさしいと言われているね。界面活性剤には「タンパク変性作用」という性質があり、長時間肌についていると肌荒れの原因となるんだ。だけど、石けんはすすぐことですぐに肌から落ちやすく、刺激も少ないから「手肌にやさしい」と言われているんだね。

大人の衣類用と赤ちゃんの
肌着用の洗剤の違いは?

次に一般の大人の肌着用の洗剤と、赤ちゃんの肌着用の洗剤の違いを、洗濯洗剤編で、一般の食器洗い洗剤と赤ちゃんの哺乳びん洗い洗剤の違いを哺乳びん洗い編でそれぞれ詳しく見ていくことにしよう!

洗濯洗剤編

絶対、ということはないけれど、赤ちゃんの肌着などには赤ちゃんの肌着用の洗剤を使った方がいい理由があるんだ。その理由を教えよう!

赤ちゃんの肌着用の洗剤はより安全

赤ちゃんの肌着に多く使われている「綿(めん)」は、もともと生成り色をしているね。大人用の綿素材が真っ白なのは本来の色ではなく、「蛍光増白剤」という成分で白くしているんだ。だからその白さを損なわないように、一般の洗剤には蛍光増白剤が入っていることがあるって知っていた? 普通に使っている場合には問題のない成分だけれど、赤ちゃんはなんでもなめてしまうので、赤ちゃん用の衣類にはできるかぎり使用しないほうが望ましいとされているんだ。だから赤ちゃんの肌着用の洗濯洗剤にも、蛍光増白剤が入っていないものが安心だね。

洗った布に紫外線ランプを
あてた実験では・・・

(蛍光増白剤が入っていると、明るく光ります)

仕上がりが柔らかいものを

皮膚が薄くてお肌が敏感な赤ちゃんには、柔らかい衣類を着せてあげたいね。上の表で石けんと合成洗剤の特徴を比較したように、石けんベースの洗剤は仕上がりが柔らかくなるんだ。赤ちゃんの肌着用の洗剤にも石けんベースと合成洗剤ベースのものがあるから、パッケージの裏の成分をよく見て決めてね!

綿のシャツを石けんベースの洗剤と、
合成洗剤で洗って100倍に拡大してみると・・・

赤ちゃんの汚れに強い

赤ちゃんの衣類の汚れは、汗やあか、よだれ、うんちがほとんど。だから赤ちゃん用の肌着はこれらの汚れに強くなっているんだ!

哺乳びん洗い編

普通の食器洗い洗剤と赤ちゃんの哺乳びん洗い洗剤って何が違うんだろうね?

ミルク汚れを効果的に落とすものを!

一般の食器洗い洗剤は、油汚れを効果的に落とす成分が高濃度で含まれているんだ。一方哺乳びんは主にミルクを使うものだから、ミルクの主成分であるたんぱく質や糖質をきちんと落とせるような成分でできているんだよ。一般の洗剤だと界面活性剤の濃度が高く泡立ちすぎて、すすぎが不十分になりがちなんだ。

哺乳びん洗いに使われている界面活性剤は?

界面活性剤の中では石けんが安全と言ってきたけれど、石けんは滑りやすい性質で手をすべらせ食器を割ってしまうおそれもあり、食器洗いには適していないんだ。赤ちゃん用の哺乳びん洗いの洗浄成分には、安全性が高いアミノ酸系やショ糖脂肪酸エステルなどが採用されているんだよ。

アミノ酸系は体にも含まれるアミノ酸からの成分で、人の肌も洗えるほどマイルド。ショ糖脂肪酸エステルは食品にも配合されているくらい安全性が高いものだけれど洗浄力はやや落ちるんだ。成分に何が含まれているかは、パッケージの「成分」欄を見るとわかるよ!

ベビータウンが
オススメする
赤ちゃん用洗剤

僕たち界面活性剤のことや、赤ちゃんの肌着用に専用の洗剤が必要な理由はわかってもらえたかな?洗剤は毎日使うものだし、ママたちも使い慣れているつもりになっているものだけれど、ちょっとした基礎を理解して赤ちゃんの肌着用・哺乳びん用として、より適したものを選んでね。そして「正しい分量を使ってきちんとすすぐ」、という基本を赤ちゃんのためにもう一度見直してみてね!

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