虫刺されが気になる季節ですね。
大人は蚊に刺されても、かゆみにイライラするくらいですむけれど、小さな赤ちゃんが刺されると痛々しくてかわいそう!
かゆみがガマンできなくてとびひの原因になったり、体質によってはアレルギーの原因になることもあるんです。
自分で蚊をよけられない赤ちゃんはママがしっかり守ってあげましょう。
蚊の性質を頭に入れて、安全で効果的な虫よけ対策を!
蚊のことは蚊に聞こう!
プレママのモスキー子さん
人の血を吸うのは産卵前のメスだけ。
だから私たちはみんなプレママなのよ!
プレママ・モスキー子さん
のお好みは?
女の人と男の人、どっちが好き?
男の人

それはやっぱり男の人が好きだもの(^−^)。理由はよくわからないけれど、男の人の方が私たちに狙われやすいことは実験でもわかっているの。
体温が高い人と低い人、どっちが好き?
体温が高い人

私たちは、人や動物が発散する炭酸ガスを感知して近寄っていくの。炭酸ガスの発生源が体温を放っているかによって獲物かどうか判断するってわけ。だから体温が高い人の方が、私たちに見つけられやすいのよ。
明るい服の赤ちゃんと暗い服の赤ちゃん、どっちが好き?
暗い服の赤ちゃん

濃くて暗めな色が私たちの好みなの。以下の色調で私たちが集まる実験結果もあるのよ。
日焼けしてる子と色白の子、どっちが好き?
日焼けしてる子

お洋服といっしょで、濃い色のお肌が好きなの。だからどちらかと言えば、日焼けした子に吸いつきたくなるわ。
汗っかきの子とそうでない子、どっちが好き?
汗っかきの子

炭酸ガスだけでなく私たちは汗に含まれる乳酸も大好き。汗をかいている子は私たちにとってうんと魅力的よ!
ははあ、モスキー子さんの好み、だいぶわかってきましたね。
それじゃあ、モスキー子さんが嫌いなものは?

それはもちろん殺虫剤よ!殺されちゃうんだもの
こんなに私が好きなのに、人間は私を見つけると叩いたり、つぶしたりするのよ。でも血をくれるから人間は好き。嫌いなのは蚊取り線香や電子蚊取りマットやリキッド。あれに当たると死んじゃうんだもの。
人間の知恵
蚊取り線香や電子蚊取りマット・リキッドにはピレスロイドという成分が含まれています。これは天然の除虫菊から作られた蚊取り線香などの殺虫成分のピレトリンに似た化合物です。ピレスロイドは哺乳動物には毒性が低いため、蚊に対して効果があっても人には安全性が高いとされています。

蚊帳(かや)も大嫌い。獲物が見えているのに入れないのよ
そこにおいしそうな人がいるのがわかっているのに近寄れないからイライラしちゃう。でも最近は蚊帳をしているおうちが減ったからチャンスね。
人間の知恵
今は蚊帳をしたくても掛ける長押(なげし)があるおうちも減っていますね。夏でもエアコンで温度調節をして閉めきることで蚊の侵入は防げますが、赤ちゃんにエアコンをあまり使いたくない、という場合には、テント式の蚊帳を利用する手も。自然の風の中でお昼寝させたいときなどに便利です。

虫よけも頭に来る!私をだますのよ!
虫よけ剤で私が死ぬことはないんだけど、そこに人間がいるはずなのに私にはわからなくなっちゃうのよ。だまされた気分で悔しい!
人間の知恵
殺虫剤が人間には安全と言われても、「蚊が死ぬなら人間にも悪いのでは?」と感じている人もいるようですね。その場合は虫よけ剤がより安心です。蚊を殺すのではなく近寄らせず刺されることを回避します。スプレータイプ、クリーム(ジェル)タイプ、ティシュタイプなど皮膚につけるタイプの他に、衣服に貼るパッチタイプ、据え置きタイプなどがあります。
虫よけ剤(皮膚につけるタイプ)のしくみは
一般的に、皮膚につけるタイプの虫よけ剤にはディートという成分が含まれています。ディートに接すると、蚊は触角にある毛穴をふさがれてしまい、人間が発する炭酸ガスや体温による対流気流を感知できなくなるのです。
そのため、虫よけ剤を塗ったりスプレーしたりすると、蚊が人間に近寄ったり、ときどき皮膚にとまったりしても「これは人間ではない」と判断して血を吸わずに逃げていきます。
ディートを含む製品は、使用上の注意・小児への使用の目安が定められていますので、正しく使用しましょう。6ヶ月未満の赤ちゃんには、ディート含有製品が使用できませんので、ハーブの香りで虫を寄せ付けにくくするタイプの虫よけがオススメです。
【ディート含有製品の小児へのご使用目安】
- 6ヶ月未満
・・・使用しないでください - 6ヶ月以上2歳未満
・・・1日1回 - 2歳以上12歳未満
・・・1日1~3回
モスキー子さんの好き嫌いをうまく利用すれば、蚊から赤ちゃんを守れるというわけですね!

しまった!
赤ちゃんの上手な
虫よけ方法は?
刺されてからかゆみ止めを塗るのではなく、蚊の習性をうまく利用して、ママが赤ちゃんを蚊から守ってあげましょう!
お部屋の中では
- 窓を開けるときは必ず網戸を
窓を開けて風を入れるときは必ず網戸をしましょう。網戸の外側に蚊がとまっていることもあるので開閉時は網戸を軽くはたいてから行いましょう。
- 外からの虫の浸入を防ぐ空間用の虫よけも便利
ベランダや玄関などの開閉時に蚊が侵入することが多いため、物干し竿に吊したり、玄関に置いて蚊が入るのを防ぐ空間タイプの虫よけも便利ですね。
- ねんねのときは赤ちゃん用の蚊帳を利用して
おうちは広いから、網戸だけでは知らない間に侵入している蚊もいるかもしれません。ねんねのときは赤ちゃん用の蚊帳を利用しましょう。海外製には蚊帳付きのベビーベッドもあるようです。
- 電子蚊取り器を利用する
煙の出ない電子蚊取り器をつけておけばより安心。お庭のあるおうちなどは蚊がでやすいので利用するとよいでしょう。
- 線香タイプを利用する場合は部屋に煙がこもらない工夫を
電子蚊取り器よりも線香タイプが好みの場合は、赤ちゃんに直接煙がかからないように、窓辺に置きましょう。必ず赤ちゃんの手の届かない所に置きましょう。寝る1時間前までに部屋に蚊取り線香をたいておくのもよいでしょう。
お外では
- なるべく肌の露出を避ける
おうちよりもずっと刺される可能性が高いので、ランニングなどは避けて袖のある服を着せてあげましょう。
- 洋服は黒っぽいものは避ける
モスキー子さんの好みは濃い色でしたね。おでかけのときは赤ちゃんもママもなるべく黒っぽい衣類は避けた方が無難です。
- 外出はなるべく朝夕の蚊の活動時間を避ける
蚊が活発に活動するのは、朝の5~6時、夕方の6~7時に集中しています。この時間の外出はなるべく避けましょう。
- 汗をかかない工夫をする。かいたらすぐ拭いてあげる
汗をかいた肌は蚊が近寄りやすい状態になっています。日陰を通ったり、ベビーカーは日除けの幌をするなど汗をかかない工夫をしましょう。汗をかいたらこまめに拭いてあげましょう。
- お肌が露出する部分には虫よけ剤を塗る
どうしても露出してしまう手や首(顔)などには、虫よけ剤をぬってあげましょう。
- ※少しでも塗り残しがあると、蚊は人間を感知します。塗り残し、塗りむらがないようまんべんなく塗りましょう。
- 外出の直前に塗り、時間がたったら塗り直す
時間がたつと虫よけ剤の効果も減少しますし、汗などで効果が薄れることがありますので、外出の直前に塗っておでかけにも携帯し、時間がたったら塗り直すようにしましょう。
- 日やけ止めと併用するときは虫よけを先に塗ってから
夏は紫外線防止も大切。日やけ止めと併用する場合は、まず虫よけ剤をムラなく塗り、乾いてから日やけ止めを重ねましょう。どちらもムラなく、まんべんなく!
ベビータウンが
オススメする
赤ちゃんにやさしい虫よけ

ここまでやられたら私もお手上げだわ。もっとおいしそうで無防備な大人の男の人を探そう!
パパの虫よけも忘れずにね!