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赤ちゃんの水分補給、「水分」と「タイミング」について

2003.10.10

赤ちゃんがカワイク感じる理由の一つに、プルプルっとしたカラダの感触がありますよね。
その秘密は、大人よりも多い水分にあるんです。
水分はカワイさのためにあるだけじゃなくて、赤ちゃんの健康を維持するための大切なもの。
カワイク、元気な赤ちゃんに育てるための上手な水分補給について、水分の達人・亜久亜頼人アクアライト 博士に教えてもらいましょう!

取材協力:和光堂wakodo

亜久亜博士の水分教室

「水分のことなら何でも聞いておくれ!」

赤ちゃんは
大人より脱水しやすい!

赤ちゃんはみずみずしく見えるけれど、ちょっと油断すると大人よりもずっと脱水症状になりやすいんだ。まずはその理由を知っておいてもらおう。

毎日カラダから出ていく水分の比率も高い!

赤ちゃんは汗っかきでおしっこの回数も多いね。そのうえ毎日グングン成長しているから、発育のためにも水分をいっぱい使っているんだ。だから水分の消費が激しいんだ。

赤ちゃんのカラダは大人より水分の比率が高い!

成人のカラダは体重の約60%が水分。一方、赤ちゃんは体重の70~80%を水分が占めているんだ。だから大人よりもたくさん水分が必要なんだ。

下痢や嘔吐しやすく、水分が出ていきやすい

赤ちゃんはよく下痢をしたり吐いたりするだろう?そのとき、たくさんの水分がいっしょに出ていってしまうんだよ。

腎臓の機能が未熟

大人の腎臓は、たとえばカラダの中の水分が少ないときは尿の量を減らして濃い尿を出したり、逆に水分が多いときは薄い尿をたくさん出すなど、尿の濃さや量を調節してカラダの中の水分を一定に保っているけれど、赤ちゃんの腎臓は未発達できちんと調節できないんだ。そのため、カラダに必要な水分も排出してしまうことがあるんだ。

自分で水分補給できない!

これが一番決定的。赤ちゃんは「喉が渇いた」と言葉で言えないし、自分で水を飲んだりできないだろう?だからママが水分を与えてあげないと、すぐ脱水症状になってしまうから気をつけておくれ!

喉が渇いても1人で水分をとれないから、ママのケアが大事なんだよ!

水分と言っても
「水」だけでは足りない!?

さて、さっきから「水分」と言っているが、水を飲ませればいいというものではないんだよ。

カラダの中にある「水分」はただの「水」ではない!?

カラダの中には細胞が無数にあるけれど、細胞の中にも外にも水分が満ちあふれているんだ。その水分の中には、ナトリウムやカリウム、塩素などのミネラルがイオン(電解質)という形でたくさん溶けているんだよ。水分とはただの水じゃないってわけさ。

脱水したときにただの「水」を与えると?

人間のカラダというのは、水分の中のミネラルの濃度を一定に保とうとするはたらきを持っているんだ。だけど赤ちゃんはそれも未熟。脱水症状のときに、イオンを含まない水を与えすぎると、体内のイオンの濃度が薄まってしまってけいれんをおこしたり、濃度を元に戻そうとして結局余分な水分を放出しようとするので、水分が吸収されなくなってしまうんだ。

体液が薄まらず、水分を吸収させるためには、イオンが入った水分を取る必要があるんだ!

イオンとは?

中学校の理科のおさらいをしよう。いろいろな物質は通常は何かとくっつきあって「分子」という状態で存在しているね。たとえば食塩でおなじみの塩化ナトリウムはNaClという状態。これを水に入れると溶けて、Na+とCl-という電気を帯びた状態に分かれるんだ。これをイオン(電解質)と呼ぶんだったね。
ナトリウムイオン(Na+)は体内の水分量を一定に保つ働きがある大事なイオン。クロールイオン(Cl-)はナトリウムイオンの作用がスムーズに行われるよう助ける働きをしているんだよ。もう一つ大事なのがカリウムイオン(K+)で、これはナトリウムイオンとの連動で、神経の刺激や筋肉を収縮させる情報を伝達しているんだ。
どれも生命維持に不可欠なイオンなんだよ。

水分補給の
タイミングとあげ方は?

赤ちゃんの状態によって水分補給の仕方は違ってくるんだ。イオンを含んだ水分は、いったいどんなときにあげたらいいかを教えよう!

健康なとき

赤ちゃんが元気で、母乳やミルク、離乳食を充分にとっているときでも、お風呂に入った後や、暑くて汗をかいたときなどは大人といっしょで喉が渇いているものなんだ。そんなときには、イオン飲料を与えるといいよ。

ただし、ミルクや食事の前にはあまり与えないように。水分でおなかがいっぱいになって、食欲がなくなってしまうからね。

発熱や脱水症状が見られるとき

発熱や脱水症状があるときは、普段よりずっと水分が放出されているんだ。だから赤ちゃんがほしがるだけ水分を与えてもいいよ。

脱水症状の見分け方は?

赤ちゃんは自分の状態を言葉で伝えることができないから、下の表を参考にママやパパが普段からよく見ていて、変化に気づいてあげないといけないね。脱水にも程度があるので、軽症のときはおうちでイオン飲料を飲ませてあげればいいけれど、重症の場合は病院で点滴しなければならないんだ。

  軽症 中等症 重症
体重の減少 健康時より3%減 健康時より
3-9%減
健康時より9%減
手足の温度 すこしひんやり ひんやり つめたい
喉や鼻の粘膜 乾燥している かなり
乾燥している
からからに
乾燥している
おしっこの量 やや少ない 半日くらい出ない 半日以上出ない
泣いたときの涙 出ている 出ているが少ない 出ない
大泉門(頭頂部)の
状態
平坦 少し陥凹 明らかに陥凹

下痢や嘔吐のとき

下痢や嘔吐のときは、カラダから大量に水分が失われているので、たっぷり与える必要があるんだ。嘔吐のときは様子を見ながら、顔の表情が落ち着いていたら、スプーンやスポイトなどで20~30mlを30分ごとに、その後少しずつ増やしてあげるといいよ。ちゃんと飲めるようなら赤ちゃんがほしがるだけ与えて大丈夫!

乳児用のイオン飲料の
選び方は?

イオン飲料というと大人のスポーツドリンクをイメージするだろうけれど、大人用と赤ちゃん用は中味がちょっと違っているよ。

イオンの濃度が、カラダから失われるイオンの濃度に近いものを

赤ちゃん用のイオン飲料は、大人用のスポーツドリンクなどに比べて、赤ちゃんに必要なNa+、K+、Cl-のイオンの比率が高くできているんだよ。汗や下痢などで出ていってしまう成分や濃度に近い状態が理想的なんだ。

浸透圧が体液よりやや低いイオン飲料の方が吸収がいい

市販のイオン飲料の多くは、体液の浸透圧と同程度(285mOsm/L)のものがほとんどなんだ。でも最近の研究で、下痢をしたときには、浸透圧を低くした方が水分の吸収がよいことや、下痢の回復が早いことが確認されたんだ。だから赤ちゃんには、体液よりもやや低い浸透圧のイオン飲料がいいんだよ。

浸透圧って?

またまた理科のおさらいだよ。濃度が異なる液体が、腸などの半透膜(通過可能な膜)で隔てられているときは、濃度が薄い方から濃い方へ移動して、濃度を均質化しようとするんだったね。このときに膜にかかる圧力のことだよ。

赤ちゃんが飲みやすい味がいい

水分補給は赤ちゃんの健康のために必要なことだから、嫌がらずにおいしく飲めた方がいいね。赤ちゃんの好きな味になっていればきっと喜んで飲めるよ!

ベビータウンが
オススメする
赤ちゃん用イオン飲料

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