ベビータウン

トイレトレーニング(おむつはずれ)

専門家/メーカー

親子で楽しく、笑顔になれるトイレトレーニングとは?

2017.05.17

現在進行形のママも、これからスタートするママも、「トイレトレーニングは大変」というイメージはありませんか?ベビータウンで以前行ったアンケートでも、多くのママが悩んだり不安を感じたりしていました(おむつはずれについての先輩ママのアンケート結果はこちら)。でも、アプリを使ってママも子どもも楽しくなるトイレトレーニングの方法があるのです!

取材協力:ユニ・チャームunicharm

取材協力

京都大学教授・明和(みょうわ)政子先生
京都大学大学院教育学研究科・教授

人間の心のはたらきを研究対象とし、人間の心だけでなく、人間にもっとも近い動物であるチンパンジーの心も研究することで、「比較認知発達科学」という新しい学問分野を開拓。胎児期からの心や脳の発達、親子の愛着形成について科学的に研究されています。

菅 文美さん
ユニ・チャーム 共生社会研究所

独自の調査研究のほか、大学の研究機関とコラボしながら、おむつが赤ちゃんやママに与える生体反応について研究。また、ママが育児を楽しみ、赤ちゃんが健やかに育つ社会を目指した研究開発などを行っています。

トイレトレーニングを
科学的に研究!

どうしたら、トイレトレーニングを楽しくできる?

おむつの「ムーニー」を作っているユニ・チャームで調査や研究に携わっている菅さん。ご自身も2児のママとしてトイレトレーニングを経験してきましたが、それは辛い思い出でした。

菅さん

1人目の時は、トイレトレーニングのプレッシャーから、子どもが泣いているのに無理やりおむつを脱がそうとしたりしてしまいました。2人目のときは育児書などで調べたら、“おもらしを経験させて子ども自身に『しまった』と思わせる。そのときにママは怒らず淡々と処理しましょう”などと書いてありました。でも、失敗すれば子どもはしょんぼりしているし、淡々と処理している私の姿を見ている子どもも淋しそうで、こんな方法はいやだなと思っていました。

どうしたら親子とも笑顔で楽しくトイレトレーニングができるようになるのか、それが菅さんの研究テーマになりました。

人間の心はどう発達していく?

菅さんがトイレトレーニングだけでなく、ママが子育てに喜びを感じられるようなことや、子どもの心の発達について科学的にアプローチしている研究者を探していたときに、明和先生と出会いました。明和先生は進化の過程で人間の心がどのように誕生し、発達してきたかを研究されてきました。

明和先生

人間の心の進化を知るために、人間に最も近いチンパンジーの心の研究から始めました。その過程で、人間とチンパンジーの違いが見えてきました。意外かもしれませんが、サルは他者の行為をまねしません。じつは、「サルまね」という表現は間違っていて,まねが得意なのは人間なのです。人間は、他者の行為をそっくりそのまままねる能力を進化の過程で獲得してきました。まねる能力はとても重要な役割を果たします。まねることで、私たちはさまざまな知識や技術を効率よく習得することができます。また、相手の行為をまねすると、その背後にある心がまるで自分のことのように感じられます。サルはまねしないので、相手の心に敏感ではないのです。ただし、大事なことは、人間のまねる力は成長にともなって自動的に立ち現れてくるわけではなく、まわりからまねされるなどの積極的な働きかけが不可欠です。働きかけによって、人間らしい心がはじめて発達していくのです。

心の発達の研究とトイレトレーニングが結びついた

人間の子どもが他人の心に敏感になり、自分の心を理解できるようになるころ、つまり自我が芽生え始めるのは2歳から3歳のころ。そう、みなさんもご存知のイヤイヤ期が訪れる「魔の2歳児」のころです。トイレトレーニングはちょうどその時期に直面するため、「早くおむつをはずしたいママ」と「イヤイヤ期の子ども」というお互いネガティブな気持ちが重なると、トイレトレーニングは辛い経験となってしまいます。

明和先生

生物としての人間が本来もっている、『学びたい』という動機を生かして、トイレトレーニングができないか考えました。トイレトレーニングが親子にとってネガティブなものではなく、ともに楽しく学べる機会にするにはどうしたらよいかを考えました。

明和先生の仮説は「条件づけ」という学習理論に基づくものでした。人間を含む動物は、ある行動をした直後に、うれしい刺激(報酬)を与えられると、その行動を頻繁に行うようになります。逆に、いやな刺激(罰)を与えると、その行動は起こりにくくなります。これをトイレトレーニングに応用すると、「トイレに行く⇒ほめられたり、楽しいことがある⇒またトイレに行きたくなる」という展開が期待できるわけです。

そして菅さんは、先生の研究結果をママたちに実践してもらうにはどうしたらいいかを考え、誰もが使っているスマホのアプリなら実現できると考えたのです。

無料のアプリと、子どもがやる気になるシール台紙がセット。シール台紙にスマホをかざすことで、ムーニーちゃんが現れて、子どもにいろいろ話しかけてきます!

実際に親子が
しあわせそうな笑顔に!

トイレトレーニングアプリの実験の様子をレポート!

トイレトレーニングアプリの開発に当たって、明和先生と菅さんは、それぞれの立場でモニターテストを繰り返してきました。菅さんは実際に使ってもらったママたちにアンケート調査を、明和先生は親子の行動を記録したり、だ液アミラーゼの測定でストレスチェックをするなどで効果の検証を行っています。今回,明和先生の実験を取材させてもらいました。

この日、明和先生の研究室に来てくれたのは、2歳4ヶ月のちーちゃんとママです。

手先が器用なちーちゃんと、明るい笑顔のママ。

明和先生の「赤ちゃん研究室」の一角には、ついたての奥にトイレが設置されています。

ついたての中は明るい雰囲気で、おまると補助便座付きトイレが設置。

実験スタート!ちーちゃんの反応は?

実験の流れは、以下の通りです。

  1. 普段通りにママと楽しく遊んでもらいます。
  2. 研究員の合図で、ママがアプリを起動。アプリのキャラであるムーニーちゃんがちーちゃんをトイレに誘います。
  3. ちーちゃんがアプリにどう反応し、トイレに行くかを観察します。
  4. トイレに行けたら、アプリの中のムーニーちゃんがちーちゃんをほめてくれます。
  5. ムーニーちゃんはママにちーちゃんをハグしてあげるようすすめます。
  6. ママがハグできたら、親子のだ液アミラーゼを計測します。

果たしてちーちゃんとママはどんな行動をするのでしょう?

  • 研究室に用意されたおもちゃでママと遊ぶちーちゃん。

  • しばらくすると、ついたての陰から研究員さんが鈴でママに合図。

  • トイレの近くに貼られたアプリ用のシートにママがスマホをかざすと、ムーニーちゃんが登場!「ちーちゃん、ムーニーちゃんが呼んでるよ!」とママ。

  • 興味を示したちーちゃんがトイレの側までやってきました!

  • ちーちゃん、うれしそうにおまるにまたがりました!おしっこは出たのかな?

  • 上手にできたので、ママがアプリのカメラでちーちゃんを撮影。

ママが撮影した写真です。ちーちゃんに王冠がついていて、ムーニーちゃんがほめてくれています!

ムーニーちゃんから「ぎゅっーとタイム」のお知らせ。うれしくてちーちゃんの方からママにチュー!

ママもうれしくてギュッ!二人とも本当にしあわせそう。

だ液アミラーゼ測定用のバー。ちーちゃんも上手にお口に入れていますね。

バーを専用の機械に入れて、アプリを使わなかった前回や、おうちでの実験とデータを比較していきます。

ムーニーちゃんの
語りかけが、
楽しくなるきっかけに

見ている方が感動するほど、しあわせそうな笑顔に

ちーちゃんとママの反応に「予想以上!」とおっしゃった明和先生。

明和先生

ムーニーちゃんが出てきたときの、お母さんのちーちゃんへの明るい語りかけもとてもよかったですし、ちーちゃんがおまるに座れたとき、ママが心からほめてあげていたのも、ちーちゃんの自己肯定感(自分のふるまいや考え方に自信をもてる気持ち)を高めることになります。それを写真に撮って本人に示してあげることで、「わたしにできた!」とちーちゃんの自己肯定感はいっそう高まります。お互いにチューしたりハグしたり、本当にうれしそうで、見ているこちらが思わず涙しそうになりました。
ちーちゃんはトイレができるとママにほめてもらえてギュッとしてもらえる。ママも子どもをハグしたくなります。幸せな気持ちを高める効果のあるオキシトシンがどちらにも分泌され,互いがいっそうハッピーな気持ちになれるのです。

アプリの中のムーニーちゃんが「ママにぎゅーってしてもらおう!」と促してくれるので、子どもとハグするのが照れくさいと思ってしまうママの背中を押してくれそうです。

トイレトレーニングが楽しい思い出になる!

菅さん

アプリを使ったモニターアンケートでも『本当にトイレに行ってできるようになった』とか『子どもとの関わりが増えた』という声がたくさん届いています。アプリを試してくれたみんなが笑顔になって『ワクワクする!』と言ってくださっています。
赤ちゃんは産まれてから約6000回もおむつ替えをすると言われています。それをただのおむつ交換の時間でなく、親子のコミュニケーションタイムにできたら、トイレトレーニングだけでなく、おむつ替えそのものが、親子がハッピーになれる時間になると思っています

明和先生

このアプリの重要な点は、子育てをアプリに任せてしまうことではなく、お母さんと子どものコミュニケーションの懸け橋となることです。ママに『トイレに行こう』と言われるより、『ムーニーちゃんが呼んでるよ』と言う方が、この時期の子どもの心の関心をひくことも多いでしょう。第三者が介在してくれると、お母さんのほうもイライラが低下するのではないでしょうか。ムーニーちゃんが、トイレトレーニングをママといっしょに応援してくれる役割を果たしてくれるのです。お母さんたちは、自分の時間がもてないほど忙しい毎日を過ごしておられると思います。せっかくのトイレトレーニングの機会をどうか楽しんでほしい、よい思い出として心に残していただけたらと思います。アプリなら写真や記録も永久に残せるので、大きくなったら『こんなにがんばったんだよね』と親子で懐かしみ,語り合える素材にもなります。ときにはパパやおじいちゃん・おばあちゃん、お兄ちゃん・お姉ちゃんがママの代わりに使ってみるのもいいですね。トイレに行けたときに、みんながムーニーちゃんと一緒にほめて、ギュッとしてくれたら、子どものよろこびもいっそう増えると思います。

  • 本研究の一部は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の研究成果展開事業「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の支援を受け、「活力ある生涯のためのLast 5Xイノベーション拠点」の事業・研究プロジェクトによって進められています。

気が重かったトイレトレーニングが楽しくなるなんて夢のよう。ママがひとりで「がんばらなければ」と思う気持ちがあまりにも強くなりすぎていないでしょうか。「本来、生物としての人間の子育ては、お母さんだけでなくともに生活する集団の仲間と共同で行うものとして進化してきたと考えられます」(明和先生)。しかし、核家族化が進んだ現代社会では、頼れる人が身近にいない場合が多いのが現状です。アプリの中のムーニーちゃんに頼ってみてはどうでしょうか。ムーニーちゃんがママの味方として、トイレトレーニングや育児を楽しくしてくれるきっかけになるかもしれません。赤ちゃんや子どもの、さらには親としての心が発達する機会となることが期待できます。

京都大学大学院教育学研究科・明和研究室とユニ・チャームが共同研究した、トイレトレーニングが楽しくなるムーニーちゃんのアプリについて詳しくはこちら

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