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働く先輩ママが語り尽くした、育児と仕事の両立のこと

2017.10.11

共働き世帯が増加し、子どもができても女性が働くことが普通になってきました。けれど、まだ日本の職場は男性中心で、働くママが必ずしも働きやすいとは言えないのが事実。そんな状況にも負けず、2人の子どもを育てながら仕事をつづけている3人の先輩ママが、自身の経験やホンネについて語り合う座談会を開催しました。会社や職種はちがっても、ママ共通の悩みはあるもの。先輩ママたちがどんな悩みと向き合って、どう解決してきたか、これから職場復帰をめざすママたちの参考になると思います!

取材協力:ユニ・チャームunicharm

座談会出席者紹介(写真左から)

長井千香子さん
ユニ・チャーム(株)勤務。「ソフィ」などの女性用生理用品ブランドのマーケティングをご担当しています。28歳のときに第1子、33歳で第2子出産し、小2と3歳の男の子のママです。育休はどちらも約1年半ずつ取得し、ふたりとも保育園に1歳児クラスから入園しました。

大熊輝子さん
ベルメゾンの(株)千趣会勤務。EC販売推進部で、ベルメゾンとベビータウンをつなぐお仕事もされています。31歳のときに第1子、35歳で第2子出産し、小1と2歳の女の子のママ。育休はどちらも約1年半ずつ取得し、ふたりとも保育園に1歳児クラスから入園しました。

大浦樹子さん
ソニー生命保険(株)勤務。経営企画部でリスクマネジメントのお仕事をされています。34歳のときに第1子、37歳で第2子出産し、4 歳と1歳の男の子のママ。育休は長男の時が1年1ヶ月(1歳児クラスから入園)、次男のときは10ヶ月(0歳児クラスで入園)取得しました。

仕事と育児の両立スタートはどうだった?

育休から復帰して仕事を再開するにあたって、旦那さまと育児や家事の分担はどうされましたか?

大熊さん

大熊さん

1人目の復帰のときに、保育園は朝の送りは夫に、帰りの迎えは私が担当することにしました。けれど、住んでいる自治体では、保育園に預けるために「3歳になったら一旦フルタイム勤務しなければならない」という条件があるのです。最初は時短勤務していたのですが、3歳になったタイミングで会社の時差出勤制度(フルタイムと同等で、早く出勤して早く帰れる制度)を利用して、朝の支度からすべて夫に任せて私は早く出勤していました。2人目はまだ時短勤務中ですが、3歳になったらまた同じようになると思います。

長井さん

長井さん

夫と分担を決めたのは保育園の送り迎えくらいで、あとはその都度ですね。1人目のときは、保育園の朝お送りはパパ、夕方のお迎えは私で。今は事情があって、朝夕とも基本は私なのですが、夕方は週3回シッターさんに頼んでいます。あとは双方のおばあちゃんに来てもらうこともあります。
上の子が小学校に入ると、学童の壁が出てきました。保育園よりも早く終わってしまうので、お迎えの時間がずれるのです。仕事がちょっと延びたりすると、計画通りに動けなくなってしまうこともあって。でも、おばあちゃん、シッターさん、近所のママ友とか、協力してもらえる人たちに頼れば、なんとかなると信じてやっています。
実の母は金沢在住ですが、新幹線代と食費を渡して、月に1回、1週間ずつ上京して手伝ってもらっています。夫の実家は近いので、子どもが急に熱を出したときにお願いしたり、両方の実家に頼れないときは、近所のママ友に頼んだり。お互いさまで、ママ友の子どももこちらができるときは預かっています。

大熊さん

大熊さん

私もそうですね。夏休みは学童が朝9時からしか預かってくれないので、ご近所のママ友と連携プレイして預かりあったりしています。保育園入園までもいろいろあったり、保育園に入ってからもお迎えの時間の調整などをしていたのに、小学校にあがるとまた、自分の知らなかったことがトラップのように待ち受けているんですよね。だからうちの子より少し上の子どもがいるママ友の存在は大きいですね。

ママ友とはどこで知り合いましたか?

長井さん

長井さん

たまたまお隣に引っ越してきた方と、上の子同士が同い年でお子さんが2人いて家族構成も似ているので、家族ぐるみのおつきあいが始まったのがきっかけです。

大浦さん

大浦さん

会社の同僚もママ友に子ども預けたりしているのですが、私はそういうのが苦手で。頼ったり頼られたりがうまくできなくて。自分だけが頼るわけにいかないから、こっちにも頼って欲しいじゃないですか。でもなかなか頼っていただけなくて。

長井さん

長井さん

自分から甘えて預けちゃう(笑)。そしたら、前回預かってもらっちゃったから、うちで今回預かるわよ~って言えるから、相手も預けやすくなるしね。自分から甘えるって中々できないけど、やってみたら楽になるし、余裕もでるしね!

大浦さん

大浦さん

保育園の同級生のママなどに、「インフルエンザのときとか預かるよ」とか言っても「なんとかなるから大丈夫」って言われちゃうと、「そっか…」って。こっちもファミサポ(※ファミリーサポートセンター)とかに頼んだり、シッターさんなどお金で解決した方が気がラクなのかな、とか考えちゃうんです。

長井さん

長井さん

ファミサポも使っていたんですけど、毎回違う人なのが面倒で。同じ人の方が安心できますしね。

大熊さん

大熊さん

そうですよね。ファミサポって事前に1回1回面接しなければいけないんですよね。その負担が大きいですよね。

長井さん

長井さん

今お願いしているシッターさんとは奇跡の出会いでした。下の子が通っていた認証保育園がつぶれてしまって、保育士さんたちが職を失ったんです。それで話をしてみたらなんとうちの近くに住んでいらして。子どもの元担任の先生だから子どものことも熟知してくださっているので、「私が雇います!」と(笑)。17時から19時の間にお迎えに行ってもらったりしています。

子育てしながらの仕事の工夫は?

仕事と育児の両立を始めて大変だったことはどんなことでしたか?それをどう克服していますか?

長井さん

長井さん

生まれる前は両立生活の想像もしてなかったです。両立を始めてみて感じたのは、1人で全部抱えたら破たんする、ってことです。だから、子どもを二人育てるとして、手のかかる期間のだいたい10年間くらいは、信頼できる上司と部下の両方がいる立場だと安心。短期間で仕上げなければならない仕事があっても、マネジャーの立場なら自分が仕切って仕事を部下たちに振り分けられますし、上司の判断も直接仰げる立場なら話も早いです。自分が子どもの事情で突然休むことがあっても、上司と部下が補完し合ってくれる状況だと両立しやすいですね。
出産前は不測の事態を想定していなので、「1人でやれるところまではやろう」と抱え込んで、バリバリと仕事を完結させていました。でも子どもがいたら1人で仕事を抱え込むのは無理。というか、無駄でもあります。それでは何もかもできなくなるので。だからメールは思いつく限りの人にCCを入れるとか、自分のやっていることをまわりのすべての人に見せる状態にしています。仕事のやり方は出産前とは随分変わりましたね。
やっぱり子どもが一番だから、「子どもファースト」で考えると働き方に迷ったときもそこに立ち返れば何をすればいいかわかってきます。それは、「あきらめる」ってことではなくて、「あきらかにする」ってことだと感じました。優先順位が本能的についた、感覚ですね。シンプルに考えられるようになりました。
今は私が人に任せたり頼っていても、いずれは後輩や部下たちが子どもを産むときになったら全力でサポートします。そうした「お互いさま」が自然な環境をつくりたいです。

大浦さん

大浦さん

昔は「今日はこの仕事をここまでは終わらせよう」と考えて仕事をしていて、多少残業しても目標の仕事量をこなしていたのですが、出産後は仕事の範囲ではなく「何があっても17時には帰る」と時間で区切るようになりました。最初はうまくできず、「自分のパフォーマンスが半減してしまった」と思いながら働いていました。
育休復帰から半年ほどたったとき、自分のPCの中にやりかけの仕事を残して帰ったことがあったのです。翌日子どもが熱を出して休まねばならなくなり、同僚たちに迷惑をかけてしまいました。それ以来、途中段階のものでも自分のPCではなく、共有サーバーに置いて帰るようにしました。
また、復帰後は、良くも悪くも効率を優先するようになりました。でも、仕事の中には一見無駄なようなことが重要なこともありますよね。資料を読んだり勉強する時間が取れなくなったことへの葛藤もあります。

大熊さん

大熊さん

私もお二人と同じで、極力資料は共有フォルダーに入れることを鉄則にしています。子どもが大きくなってくると体調変化の予兆は感じられるようになるので、それを事前に同僚に伝えて伏線を張っておきます。あとは自分の仕事をできるだけ前倒しにして、子どもの不測の事態に備えています。

お子さんの体調変化を察知できるというのは、一緒にいる時間が濃密なんですね。

大浦さん

大浦さん

生活がかかっているから「子どもに何かあったら休まなきゃいけない」って思うと、子どもとも真剣に向きあうのかも(笑)。

長井さん

長井さん

大事な仕事の前は子どもが体調崩さないように、いつも以上に健康に気をつけているかもしれない(笑)

大熊さん

大熊さん

体調があやしいなと思ったら先に旦那に「私、今週●曜日は絶対休めないから」って言います。先に言った者勝ち(笑)

長井さん

長井さん

会社も休みやすいように「保育園でこんな病気が流行り出しました」と、予め上司に言っておきます。

大熊さん大浦さん

大熊さん・大浦さん

わかるーー(笑)

長井さん

長井さん

全方位に対して突然感をなくすんです(笑)。突然だとみんなに迷惑をかけてしまうので。まわりの人を「子育て中のママに手を貸したいと思っている人たち」と信じて、「もしかしたらこんなことが起こるかもしれません。そのときはお願いします」と、みんなに言っておきます。
でも、会社でも保育園でも近所でも1日中「すいません」って言っているときがあって、「私悪いことはしてないのになんで謝ってばっかりいるのかな」と思ったことがあったんです。そうしたら社内の先輩ママに「『すいません』を『ありがとう』に替えていけばいいんじゃない?」と言われて。やってみたら「すいません」って言っていたことはすべて「ありがとう」に変換できたんですよ!これはすごいアドバイスと発見でした。

仕事でのキャリアはどう考えている?

みなさんの会社のキャリアステップや評価制度はどうなっていますか?

長井さん

長井さん

出産前は気にもしてなかったのですが、1人目ができて産休や育休などの制度を使いながら、人事の評価制度なども知っていった感じですね。「ここで休むとこうなるのか…」とか。

大熊さん大浦さん

大熊さん・大浦さん

そうそう!

長井さん

長井さん

そのときに、昇級は「どうでもいいや」と思うことにしました。評価制度を気にしていたら授かるものも授かれないし、人事評価のいいタイミングで子どもをつくろうなんて考えていたら気が変になりそうで。なので、キャリアは一旦、10年ぐらいあきらめようと思いました。育休から復帰したところでキャリアの再開にはならないから。働かせてもらえる環境があるなら、今できる範囲で最大限のパフォーマンスは出す。でも10年超えて下の子が中学生くらいになったら、自分のキャリアのセカンドステージだと思えばいいのかなと。あんまり細かいことは考えないことにした。

大熊さん

大熊さん

わかります!私も見ないことにした(笑)。自分の年齢もあるし。昇級のタイミングを考えるより、自然に任せようと。会社の昇給タイミングを考えて2人目をつくるとか無理なので。2人目は、自分のキャリアや会社の評価制度よりも、子ども同士の年齢差を優先しました。

大浦さん

大浦さん

でも、「子どもの手が離れるのはいつなんだろう?」と思うことがあります。3歳ぐらいまではお世話に時間がかかりますが、お世話は親でなくてもシッターさんなどに頼めばできます。子どもが中学・高校になって、思春期や進路の問題が出てくると、それはシッターさんにはお願いできない、親の役目です。そう考えると、10年後は自分は50歳。「50代でフルパワーに戻せるのか?」と。だったら、今も仕事をある程度がんばりながら、両立をなんとかしていくしかないのかな、と。

長井さん

長井さん

フルパワーの意味が、出産前とは変わりますよね。

大浦さん

大浦さん

そうですよね。どこまで仕事に注力するかってことですよね。上のポジションの目指し方とか、男性社員や子どもがいない方とは違いますものね。
うちの会社は年度が人事評価の切れ目で、昇級試験は年1回。私が昇格試験を受けていた当時は、過去2年分の成績がないと昇級試験は受けられませんでした。試験を受けても1回で受かるとも限らないので、1人目の妊娠のときは昇級試験を受けてから育休に入れるように、夫と相談しました。
20代で出産した後輩は、2回の昇級のタイミングがあったときに育休で昇級試験を受けるチャンスを逃してしまったと思っているかもしれません。でも一番昇格が多い年代が女性の出産年齢とも重なっているので悩ましいですよね。

長井さん

長井さん

仕事も家庭も人それぞれなので、人生のなかで何が大事かによりますよね。私は子育て楽しませてもらっているし、育児は仕事以上に体力がないときついから、いいタイミングで産ませてもらってよかったなと、思っています。

大熊さん

大熊さん

「育児は体力」って本当ですよね。

長井さん

長井さん

子育てしていると、仕事である程度積んだ経験や自信なんて、すべて粉々に打ち砕かれましたね。仕事はそこそこできる方で忍耐力もあると自負していたのに、出産育児で全否定された感じがして。「大した忍耐力ではありませんでした。仕事では若かったからみんな褒めてくれていただけで、実際の自分は違っていました。ごめんなさい!」って(笑)。そこから弱い自分と向き合って認めて復活した自分も、今は前より人間的で好き(笑)。

ママになったみなさんは、20代の頃とは違うかたちでの貢献を社内でしているはずですが、それを認めてもらえることはないのですか?

大浦さん

大浦さん

悩んでいるときに、人に話を聞いてもらえるだけでスッキリすることがありますよね。妊娠や育児と仕事の両立で悩んでいる後輩のために、少し先にいっている先輩としての存在になれたらいいかなと。出産育児で使う制度って自分で調べなければわからないので、「こういう制度あるんだよ」って教えてあげたり、調べ方を教えてあげるとか。自分もまわりの人に教えてもらいましたし。「子育てしながらちゃんと働けるんだよ」って若い人たちに見せてあげたいですね。会社からもそういう立場を求められている気がします。

仕事で脂がのってきたときに妊娠・出産を経験すると、両立に悩むこともありますね。けれど、子どもができたことはそれぞれの人生にとって新しい宝物ができたこととお三方は捉えて、悩みもがきながらも出産前とは違った働き方を見つけたようです。地域や社内での人とのつきあい方もいっそう深くなって、仕事と子育ての両立で得たものがたくさんあるように見受けられました。お三方にはさらに、両立におけるパパの役割について語り合っていただきました。その様子は次号でお伝えします。お楽しみに!

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