ベビータウン

夫婦関係

専門家/メーカー

子どもが見ているママとパパの微妙な関係

2003.05.01

夫婦に関するベビータウン会員アンケートではパパがママにちょっと片想い気味という結果が出ました。(詳しくはこちらをご覧ください)
夫婦と家族問題について長期的に研究をされている先生に、みんなのアンケート結果の気になることや、ママとパパが仲良くしていく秘訣についていろんなお知恵をうかがいました!

菅原ますみ先生

お茶の水女子大学文教育学部 人間社会科学助教授。
国立精神・神経センター精神保健研究所、家族・地域研究室長などを経て、子どもの発達心理学の立場から、夫婦関係が子どもに与える影響などについて、多数の家族を15年以上にわたって継続調査するなどの研究をつづけていらっしゃいます。
6月下旬に新著『個性はどう育つか』(大修館書店ドルフィンブックス)発行予定。

ママ→パパの愛情の
減少の理由を
パパはわかっている?

「あら、もうこんなにママからパパへの愛情が減っちゃったのね」と菅原先生。

4割近いパパが「出産前よりママへの愛情が増した」と答えているのに、3割弱のママが「出産前よりパパへの愛情が減った」ことに驚きのご様子。

先生の研究の中にも、夫婦間で、徐々に妻から夫への愛情が減っているというデータがありますが、ちょっと早いと感じられたよう。

パパへの愛情が減った理由

「愛情が子どもに移行した」とか「家族など別の感情になった」などは、ファミリー単位で考えればポジティブな愛情減少と言えるかも。でも「育児に協力的でない」などは困った理由ですね。

「その他」の理由に多く見られた「パパらしくなってこない」や「出産前は"いいダンナ"だったのに、"いいパパ"ではない」などの理由はちょっと気になります。

「回答者の主流を占める、第一子が1歳未満のママたちは、まさに初めての育児の渦中。一番大変なときだから、パパへの不満も高くなってしまっているのかも。

でも回復できる芽はいっぱいあるから大丈夫!」(菅原先生)。
その方法は、後半でくわしく教えてもらいます!

出産を境に配偶者への愛情に変化はあったか?

ママが
イライラしちゃう理由、
パパはわかっている?

では、パパからママへの気持ちに対して、先生はどうご覧になるでしょう?

「ママへの愛情が減ったパパが『八つ当たりされることが増えた』と答えたり、ママへの希望で『子どもにはもっとおおらかに』とか『頑張りすぎないで息抜きして』と答えたりしていますが、ママがなぜイライラしたり、頑張りすぎたりしているのか、パパが理解してくれていないようですね」。

そうなんです。ママたちは「ママの気持ちをもっと理解して!」という回答が多かったですものね。

「もしかすると、以下のような悪循環になっているのではないでしょうか?」(菅原先生)

ママへの愛情が減った理由

子どもの親として、ママに希望することは?

ママ自身のことでママに希望することは

この悪循環は、どうやったら断ち切れるのでしょう?

ママとパパが
仲良くしてると
子どもはウレシイ!

「大前提として、子どもはママとパパが仲良くしているだけでハッピーになれる、ということをわかってほしいのです。

ママやパパの表情や感情を、赤ちゃんは大人よりも敏感に読みとるんです」(菅原先生)先生の研究では、子どもの抑うつ傾向は家庭内の雰囲気が大きく影響していたそう。これは大変です!

「夫婦関係はママとパパ二人のだけのものではなくて、子どもにとっては育っていく"環境"なのです。親は子どもの成育環境づくりの責任者。だからお世話を一生懸命やるだけでなく、子どもが心おだやかに過ごせるように、いい雰囲気を家庭内につくってあげなくてはいけないんです」ママとパパがケンカしたら子どもが泣いちゃった、という経験はありませんか?言葉がわからなくても、微妙な雰囲気を感じ取って「ママ、パパ、仲良くして!笑って!」とサインを送っているのかもしれませんね。

出産後11年目での夫婦の愛情関係と家庭の雰囲気、親の養育態度そして子どもの抑うつ傾向との関連

ちょっとムズカシイ図ですが、かんたんに言うと、夫婦の愛情傾向が家庭内の雰囲気に影響し、家庭内の雰囲気が子どもの抑鬱状態に影響を与える、ということです。

ママのイライラ、
原因を思い違えていない?

だからといって、本当はイライラしているのに、作り笑いなんてできないですよね。ママのイライラの根本的な原因をもっと考えなくてはいけないようです。

「ママがイライラしてしまうのは、赤ちゃんや子どもという存在を初めて目の当たりにする人がほとんどだから。それは、少ない兄弟や地域の結びつきが希薄な少子化社会の中で育った現代のママやパパには仕方がないことです」(菅原先生)大家族や近所にたくさん子どもがいれば、赤ちゃんがどう育っていくのかや、若い夫婦がケンカしながらも家族らしくなっていくサンプルがたくさん見られたのに、ママやパパ自身がそれらを見ずに大人にならなければいけなかったという社会構造そのものに原因があるそうです。

「サンプルがまわりにあれば、子どもの発育段階もわかるし、子どもによって成長の速度がいろいろであることも経験としてわかります。でもそれがないから、泣きやまなかったり、ちょっとしたことでも不安になったり、イライラしたりしてしまうのかもしれません。『赤ちゃんはこんなもんだ』と予測できていれば、心の負担も少なくて済むんですけれどね」もしかしたら、こんなふうに考えていませんか?

ちょっと待って!

赤ちゃんは『泣くのが仕事』だから誰のせいでもないんです。
ママやパパを信頼して泣いているだけ。
思い通りにいかないことに誰かに原因なんてないんです。
「赤ちゃんってそういうもの」で、いつかは成長してママの言うことがわかるようになる存在。
頭ではママもパパもわかっているはずですよね!

私たちは
「ゆっくり親になる世代」

「今の子育ては予想がつかないから、親も覚悟ができない。

赤ちゃんはカワイイものと思っていたのに、笑いもしなくてしわくちゃな新生児を見てイメージギャップを感じたり、恋人やダンナでよかった役割が急にパパにならなくちゃという役割ギャップをどう埋めたらいいかわからなかったり。

自分に子どもが産まれて初めて、他人の子どもにも興味を持ったり、いろいろな情報を得たりしながら、だんだんと親になっていかざるを得ないのです」(菅原先生)もちろん人にもよるけれど、一般的にパパが親らしくなるのには、ママより数ヶ月のタイムラグがあるそう。それも実はあたりまえのことなんだ、と思えれば、「ママはちょっとだけ先に、でも二人でいっしょに、ゆっくり親になっていこう」と思い合えるのではないかしら。

みんなが新米だらけで悩み多き現代の子育て&夫婦事情。
夫婦仲良く、ゆっくり親になるにはどうしたらいいのでしょう?

パパの言葉は100万ドルの価値あり!

「みなさんのアンケートにも如実に現れているように、ママはパパとのコミュニケーションを待っています。パパは『言わなくてもわかりあえている』つもりでいるので、なぜママの愛情が減っていくのか予想もできてない。パパは『ねぎらいの言葉くらいじゃ大した効果はないだろう』と思い込んでいるのかもしれませんが、パパの言葉こそママの救いなんです。

ママがイライラしたり八つ当たりするのも、パパのことを怒っていたり、手伝いさえすればいいのではなくて、『気持ちをわかってほしい!』というヘルプサインなんですよね」(菅原先生)

今すぐできる家族らしさの第一歩
「パパからママへの声かけ」

「いつもがんばってるね」
「大変なことなのによくやってくれているね」
「僕と子どものためにいつもありがとう」
「ママのおかげだよ」
こんな普通のことばでも、パパが心から言ってくれれば「あ、私の大変さをわかってくれているんだ」「親の自覚がでてきたかな」とママも感じられるはずです。

パパへの期待と希望を持ち続けよう!

「ことばだけじゃダメ!行動で示してくれないと」というママもいるかもしれません。まずはそのことで思い悩む前に、前述した「パパはママより遅れて親になる」ということを知っておいて、「いつか親らしくなってくれる日」を期待し続けましょう。

「極端なたとえですが、パパは第2子が産まれたときの第1子と同じと、イメージするといいかもしれません(笑)。今までママを独占できていたのに、自分よりもっと可愛い赤ちゃんに愛情を奪われてしまった、でも自分もその子を可愛いと思っていながら、何をしたらいいのかわからない状態なんです。

パパも教育すれば、それなりに育ってくるものです。パパが育児をしてくれたら『ありがとう!』、『うまくできたね』とママが評価してあげることも大事。お互いに新米同士なのですから、うまくいかなくても『あきらめない』こと。

子どもが成長していくように、親も必ず成長していきますから」(菅原先生)

パパはママにねぎらいの声をかける、ママはパパをほめる、育児を通して仲良くしていくことが、子どもにとってもウレシイこと。そうして"家族"になっていくんですね。

記事をシェアしよう!

ベビータウン会員になると、
ベビー用品についているポイントを集めて
ステキな景品と交換できます!!

  • 育児アンケートに答えるだけで、
    ポイントやプレゼントがもらえちゃう!
  • お子様の月齢にあわせた
    育児のアドバイスメールが届きます!

ベビータウンポイントをためて素敵な商品をGETしようベビータウンポイントをためて素敵な商品をGETしよう