幼稚園や保育園などへ入園すると生活がかなり変化します。新しい一歩を踏み出すドキドキとワクワクでいっぱいのママが多いのではないでしょうか。ただ一方で、いろいろなグッズを用意しなければならないことを不安に思うママもいらっしゃいます。今回は、楽しんで通園グッズの準備ができるように、選ぶポイントや費用など、通園グッズ選びの気になることについて、先輩ママに伺いました。
アンケートには2455名のベビータウン会員が協力してくれました。みなさん、たくさんの質問に答えてくださりありがとうございます!
(アンケート実施期間2017年11月15日~11月21日)
通園グッズとして用意するものは?
幼稚園は用意するグッズの数が多い!?
子どもが幼稚園に入園した方の83.7%は、制服を用意したようです。保育園の場合は13.8%と少なく、代わりに制服以外の洋服を新しく準備した方が57.4%。その他のグッズについて、幼稚園では「通園バッグ・リュックサック」「上履き」「履物入れ」「お弁当箱・カトラリー」「コップ」「水筒」「お弁当入れ」が、すべて8割以上と高い数字になりました。保育園や認定こども園と比べると、幼稚園のほうが揃えるグッズが多い傾向にあるといえそうです。保育園では、「シーツ・布団カバー・布団用バッグ」が最も多く67.9%。お昼寝をする保育園ならではの通園グッズですね。「よだれかけ・お食事エプロン」が幼稚園と比べて圧倒的に多いのは、低年齢から入園できるからだと考えられます。認定こども園は、どのグッズも幼稚園と保育園の間の数になっているので、園によって持ち物の内容にバラツキが大きいのかもしれません。
購入先はショッピングセンターと通販が人気
第一子が入園する時に新しく用意したグッズを、どうやって揃えたかについても伺いました(回答者数1132名 複数回答可能)。ベスト3は「ショッピングセンターで新品を購入した」方が最も多く73.8%。「自分で手作りした」46.5%、「通信販売で新品を購入した」38.9%。「中古品をもらった」14.3%、「中古品を購入した」5.6%は少数派。新生活は新しいものを揃えてあげたかったり、園から指定されているものは中古では見つけにくいのかもしれませんね。また、手作りのグッズについては、自分で作る以外にも「オーダーメイドで知り合いに作ってもらった」7.1%、「オーダーメイドでプロに作ってもらった」4.7%と答えた方がいました。園の指定サイズのものが既製品にはなかったり、手作りと指定されているけれど裁縫が苦手、作る時間がないというママは、他にお願いする選択肢もあると考えると良さそうです。
通園グッズにかかる費用は幼稚園と保育園で違う?
通園グッズは購入しなければならないものが多いですが、実際にかかる金額の総額はどれくらいなのでしょうか?保育園の場合は、「5,001~10,000円」と答えた方が24.5%と一番多く、大半の方が20,000円以下と答えました。一方で、幼稚園の場合は金額によってばらつきはありますが、「50,000円以上」と答えた方が最も多く13.2%もいました。保育園などと同じくらいの予算で済んだという方もいますが、全体的にみると幼稚園のほうが準備にお金がかかる可能性が高いといえそうです。前述のように幼稚園は制服比率が高いことが影響しているのかもしれませんね。
通園グッズ選びのポイントは?
一番気になるのは値段
通園グッズを購入する際、先輩ママたちはどのようなことを優先させて選んでいるのかについて伺ったのが下のグラフです(優先順位の高いもの3つまで選択可)。最も多かったのが「値段が安い」で70.5%。揃えなければならないものが多いので、個々の単価ははひかえめなものを選ぶママが多いようです。デザインについては、「デザインがキャラクターものなど、子どもの好みに合っている」が58.8%と、子どもの意見を尊重するママが多くいました。一方で、キャラクターものは子どもが飽きてしまうこともあるので、長く使うものはキャラクターものを避けるという意見もあり、「デザインがシンプルである」と答えた方も24.0%。「好みのブランドである」と答えた方は7.4%で、ママの好みの優先順位は低いようです。
グッズ選びについて先輩ママの体験談&アドバイス
具体的にどのようなことにこだわって通園グッズを選んだのか、体験談とアドバイスをご紹介します。
子どもが気に入ったものを選ぶ
「子どもが気に入ったものを選んだほうが、毎日楽しく通園してくれる」という声が多数。ただ、キャラクターは子どもが飽きて興味がなくなってしまうこともあるので、長く使う予定のグッズはキャラクターが入ったものは避けるというママも。短い期間で買い替える予定のものはキャラクターの入ったものにして、何年も使うものはシンプルなデザインを選んだり、キャラクターのワッペンを縫い付けて付け替えられるようにしたり、工夫するのも良さそうです。
一緒にお店に行って希望の物を買ってあげる!手作りに関しても希望の生地を選ばせて作る!そうすれば本人も楽しく幼稚園に行けると思います。
(宮城県/匿名希望さん)
なるべく子どもが気に入るものにしました。「ほら〇〇だよ~」とそのキャラ名などを言うと、ぐずっている子どもの機嫌も良くなったりするので。
(東京都/匿名希望さん)
子どもの好みも大切ですが、子どもの好みを尊重しつつ、長く使えるデザインの方がいいです。
(東京都/彩ママさん)
長く使うものはシンプルな柄にして、成長に合わせて必要なものはその子の好きな柄にしてあげると、好きなキャラクターが変わっても大丈夫だと思います。
(長野県/ふまんかさん)
デザインが親の好みでも、ワッペンだけでも子どもの好みのものをつけると喜ぶし、自分のものだと理解する。
(兵庫県/工作ママゴンさん)
オリジナリティを出す
自分のものだとわかりやすいように、グッズを同じキャラクターで揃えたり、マークをつけるなどして工夫しているようです。手芸が得意なママは、手作りでオリジナリティを出しているという方も。既製品もワッペンをつけたり刺繍をするなど、ひと手間かけるだけでも違いが出て良いそうです。購入先は、近所のお店で買うと他のお友達とかぶりやすいので注意が必要との声がありました。
手作りが得意な方なら、他の子とかぶらないオリジナルデザインのほうが、子どもが間違えることがないのでいいかも。それが大変なら、その子の好きなマークやキャラクターを決めて、グッズを揃えたりシールを貼ればわかりやすいかもしれません。
(北海道/ぱんちょこらんたんさん)
無理のない範囲で、ママも子どもと楽しんで準備できたらいいなと思います。全部手作りしなくても、既製品にボタンとかワッペンなど、何か一つ貼り付けるだけでも子どもは嬉しいと思います。また、子どもによってはキャラクターの好みもすぐに変わるので、なるべくキャラクター以外の物で揃えると長く使えると思います。
(岡山県/匿名希望さん)
「お友だちと違うもの、自分の物だと見分けがつきやすいもの」を重視し、ハンドメイドで用意したり、価格は高いものですがデザインが差別化できるものを選んだため、他のお友達のものを間違えて持って帰ってくることはありませんでした。
(千葉県/りんごちゃんさん)
お弁当袋やレッスンバッグ、上靴入れなど、子どもが好きな柄を選ばせて布を買い、手作りで仕上げました。時間もかかったし、大変でしたが、とても気に入ってくれて大事に使ってくれています。自分で選んだ柄なので、すぐに自分のものだとわかるのが良いです。
(東京都/ほしまるさん)
出費を抑える
使う期間が短いものや汚れがちなものなど、買い替えが必要になりそうなものは、手頃な値段のものを選ぶママが多いようです。最近は安くて質の良いものもたくさん売られているので、調べてみると良さそうですね。また、幼稚園や保育園で行われるバザーでは、制服や体操着などのおさがりや、お昼寝用のシーツが売られていることもあるそうなので、のぞいてみる価値があるかもしれません。
良いものを使わせたいが、使う期間は短かったりするので、お金をあまりかけすぎないようにするほうがいいのでは。
(石川県/匿名希望さん)
うちの幼稚園では毎年バザーで制服や体操服などのおさがりが売られています。もしかしたら通園予定の幼稚園などでもそのような機会があるかもしれないので、調べてみる価値はあるかもしれません!
(千葉県/匿名希望さん)
お金をかけてあげたいところ、節約するところ、メリハリをつけると良いと思います。
(埼玉県/いちおママさん)
子どもは好みが変わりやすいので、何度か買いかえることも考慮して、あまりお値段のいいものは買わなかった。
(長野県/じゅのさん)
洋服はたくさん必要だったので、できるだけ安く品質も悪くないものを選んだ。
(東京都/匿名希望さん)
子どもが使いやすいもの
子どもが自分でできるようになるためにも、使いやすさを考えてグッズを選んであげると良いそうです。水筒の開け閉めがしやすいものにしたり、私服の場合は子どもが着替えやすいデザインや動きやすいものを選んだり、いろいろと考えてあげているようです。
子どもが自分でなんでもできるように、使いやすさに気をつけると良いと思います。
(千葉県/のっちゃんさん)
子どもの使いやすさ(開け閉めや持ちやすさなど)を考えてあげる。
(千葉県/匿名希望さん)
親や先生の手を借りなくても自分で使えるものを選ぶ。(水筒はボタンひとつで蓋が開くタイプのものなど)
(北海道/匿名希望さん)
フード付きでない、飾りの少ない動きやすい洋服を選ぶ。冬の上着は厚手のものだと動きにくいと先生に言われるので、薄いけれど暖かいものを選んだ。
(東京都/匿名希望さん)
子どもが自分で着たり脱いだりしやすいデザインや素材を選んだ。
(埼玉県/匿名希望さん)
早めに準備する
ギリギリに用意しようとすると、人気のキャラクターのものが売り切れていたり、予想以上に手作りに時間がかかったりするので、早めに準備をはじめたほうが良いというママが多数いました。ただし、園によって必要なものが変わってくるので、実際に購入するのはきちんと園に確認してからのほうが良いでしょう。行く予定の園に通う先輩ママから、必要なものについて情報収集しておいたり、グッズについて下調べをしておくと準備がスムーズにできるという声もありました。
とにかく、早くから探し、いろいろな所で見て回り、値段や質を比べておく。下着はどこの店のデザインがいい、安い、種類が多い…など、常にお店やネットを見ておいて、比べられるようにしておく。
(佐賀県/ノンたんさん)
通園予定の幼稚園のバス待ちしている保護者に声かけてグッズのことを聞いてみました。手作り限定と思いきや、実際は既製品を使ってもOKだったり、サイズも多少自由だったりしました。それがきっかけで、指定の制服や上履きなどのおさがりを頂くこともできました。バス以外だと近所の公園や子育てサロンでも声かけて、○○幼稚園に通っている、通わせた先輩ママを探しました。
(大阪府/匿名希望さん)
ハンドメイドするなら、年内に材料を調達した方が良いと思います。2月後半頃になると、人気のキャラクター物などは品薄になってしまうので。
(愛知県/こりんさん)
もし近くに、自分の入れる保育園、幼稚園へ通っている方がいたら、その方に園グッズについて、聞いてみるのが一番だと思います。今、在園中の子どもたちがどんなものを使っていて、どういうものが便利かを聞くと失敗がないと思います。
(広島県/サーコ3さん)
園によって用意する物が違うので、園から案内が出てから買った方がムダがないです。
(静岡県/匿名希望さん)
通園グッズの名入れはどうしている?
多くのママが苦労しているのは名入れ
通園グッズを用意するときに困ったことについて尋ねたところ、保育園や認定こども園と比べて、幼稚園ママは、「揃えなければいけないものが多かった」「園から手作りで用意するように指定されたものがあった」と答えた方が多くいらっしゃいました。幼稚園のほうが必要なグッズが多く、用意する手間のかかる傾向があるようです。一方で、保育園ママは「グッズを準備する時間が短かった」と答えた方の割合が高い結果に。保育園は申し込みの抽選結果がでないと、どの保育園に入れるかわからないケースが多いので、先輩ママに事前にリサーチをして早めに準備しにくかったり、必要なグッズについて園からのお知らせが遅くなりがちなのが影響していそうです。
そして、幼稚園、保育園、認定こども園、すべてのママたちが一番困ったと感じたのは「すべてのグッズに名前を入れるのが大変だった」でした。一つや二つならすぐに終わる名前入れも、靴下やクレヨンの1本1本など、すべてに名前を入れるのは大変な作業ですよね。名入れについてどう感じたか伺ったアンケートでも、「とても面倒で大変だと思った」29.7%、「やや面倒で大変だと思った」49.9%という結果に(回答者数1133名)。ただし、「とても楽しく感じた」2.3%、「やや楽しく感じた」8.6%と少数ながらも、楽しみながら名前入れができたというママもいらっしゃいました。負担を減らして名づけができる工夫はないのか、考えていきたいものですね。
名前シールなどの名入れグッズも活用
グッズの名前入れをどのように行ったかについて伺ったのが下のグラフです。
「手書きで書き入れた」が74.7%、次に多かったのが「通信販売などにある名入れシールなどを利用した」で43.3%でした。手書きで書き入れる方のほうが多いですが、名前シールはいろいろなタイプがあり、耐水性のものだと、コップなど水に濡れるものに貼っても安心ですし、アイロンタイプなら洋服やお弁当袋など、布につけることができます。キャラクターやマークがはいっているものを選べば、まだ文字が読めないお子さんでも、マークで自分のものかどうかわかるという声もありました。「その他」では、名前スタンプを使ったと答えた方も。名前シールやスタンプなどのグッズは用意する手間はかかりますが、何度も名前を書く手間が省けること以外にも魅力があるので、使ってみるのも良いかもしれないですね。具体的なグッズの活用法については、先輩ママの体験談やアドバイスも参考にしてみてください。
名入れについて先輩ママの体験談&アドバイス
グッズに名前を付ける時に気をつけたことや、便利だったグッズなどについて、ママたちの体験談をご紹介します。
名前ははっきり大きく書いたほうがいいです。
(埼玉県/ししまるさん)
入園したときはまだ字が読めない年齢でしたが、自分の物とわかるように名前と一緒にマークを付けてあげたので、自分のものだとわかってくれました。手書きの場合は、スマイルマークのように簡単に書けるマークを子どもと一緒に決めたら、自分のマークだと喜んでくれました。お名前シール類も好きなキャラクターを一緒に選んで付けてあげたので、自分の物とわかるようになりました。
(北海道/匿名希望さん)
名入れシールは、コップや箸などにも貼らなくてはいけない場合もあるので、耐水のものがいい。シールのキャラクターを統一させると子どもも覚えやすく、そのキャラクターが好きだということがわかりやすいので、友達やママなどとの会話にも繋がりやすかった。
(愛知県/匿名希望さん)
通信販売で買えるお名前シールは便利です。水にも強くて、毎日洗ってもはがれにくいし、シールの枠の柄も子どもに選ばせたら気に入ってくれたし、名前が入って届くから貼るだけで良かったし、シールのサイズも枚数も豊富でした。
(広島県/RAかあさんさん)
お名前スタンプを作ると、おむつから洋服までなんでも押せるのでおすすめです。
(東京都/匿名希望さん)
名前をきちんと付けないと、他の子の所にいったまま返ってこなかったりするので、大きめに書くのと、目印になるものをつけるといい。
(大阪府/匿名希望さん)
名前入れはスタンプを使ったり、アップリケで子どもが自分の物とわかるように工夫すると、準備していて楽しいと思います。
(熊本県/1103さん)
「通園グッズは作るのが大変」「名前入れが大変」「大変大変」と、周りから脅されていたけれど、作ってみたら手芸が楽しくなったり、名前入れも、もっと大変だと思っていたけれどそうでもなかったり。心配することはないですよ。
(埼玉県/うーたん星人の母さん)
幼稚園、保育園などへの入園は、子どもにとってもママにとっても新しい生活のはじまりです。揃えなければいけないものがたくさんあって大変だと思うことも多いですが、入園してからのことを思い描きながらグッズを用意するのは、楽しいことでもありますよね。手軽にいろいろな商品を探せるネット通販を活用したり、名前シールや名前スタンプを使って名入れの負担を減らすなど、便利なものは積極的に活用するのもおすすめです。ママも子どもも満足できる素敵なグッズを揃えて、楽しい園生活をスタートさせましょう。