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学資保険に実際に入るには?

2018.08.29

昔も今も、子どもが生まれたら「学資保険に加入する」と考えている方は多いと思いますが、忙しい日々の中で、気がつけば加入の機会を逃しているという方も少なくないのではないでしょうか。実は学資保険はいつでも加入できるわけではなく、子どもや親の年齢制限があります。気づいた時には入れなかった!ということにならないよう事前に情報収集をしたいもの。
あわせて、学資保険の加入の手続きの流れを知り、どこでつまずくのか確認しておくとよいでしょう。

執筆者プロフィール

高山一恵(株式会社Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー)

(株)Money&You取締役。慶應義塾大学卒業。2005年に(株)エフピーウーマンの創業に携わり10年間取締役を務めた後、現職へ。主に女性向けに、全国で講演、執筆・監修、書籍、マネー相談を行っている。著書は「マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?」(きんざい)、「35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん」(アスペクト)など多数。ファイナンシャルプランナー(CFP)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
株式会社Money&You

知っておきたい学資保険に加入できる子どもの年齢

子どもが生まれると、それまでの生活とは一変!毎日慣れない育児に追われてバタバタの日々を送っている方が多いことでしょう。

そんな中、将来の子どもの教育費が気になりつつも、じっくりと落ち着いて考えられないという方も少なくないのではないでしょうか。

筆者のお客様で現在10歳のお子さんがいらっしゃる38歳の女性Aさんがいますが、その方は、想像していた以上に育児が大変で、出産してからというもの毎日生活するだけで精一杯だったそうです。ご主人も仕事が忙しく育児のサポートはしてもらえず、お互いの両親も遠方に住んでいるため、ワンオペで育児をこなしてきたとのこと。
子どもの教育費の準備が気になりつつも、精神的余裕がなく、そのうち考えようと先延ばしにしてきてしまったようでした。

やっとお子さんが小学校に入学して手がかからなくなり、学資保険の加入を思い立ちました。そこで、学資保険についての情報収集を開始。ところが情報収集していく中でAさんは愕然としたそうです。というのも、学資保険に加入する際、子どもの年齢制限があり、Aさんが加入したいと思った学資保険は子どもが3歳までしか加入できない商品だったそうです。

学資保険の加入条件に子どもと親それぞれに「年齢制限」があるということを意外と知らない方も多く、実はAさんのように、日々の忙しさに追われ、気がついたら学資保険に加入できなかった…という方も少なくありません。

商品によりいつまで加入できるか、加入できる年齢の上限は違いますが、子どもの年齢制限は、一般的には子どもの就学前(小学校に入学する前)までのよう。ただし、後ほど説明しますが、いわゆる、「返戻率」が高い商品は、子どもの年齢制限を2歳、3歳までとしているところが多いようです。

一方、親の年齢制限については、男性が50歳~55歳、女性は60歳までの年齢制限が多いようです。

本題からそれますが、出産後にお住まいの自治体に申請する「児童手当」の手続きも忘れがちという話もよくききます。児童手当は、子どもが中学生になるまで年齢に応じて一定の金額を受け取ることができる制度です。金額は、0歳~3歳未満は1万5,000円、3歳~小学校修了前は第2子まで1万円/第3子以降は1万5,000円、中学生では1万円を受け取ることができます。※ただし、所得等による制限あり。

基本的に児童手当は、子どもが生まれてから15日以内にお住まいの地域の役所に申請することで翌月分からもらうことができますが、15日を過ぎてしまうと申請が遅れた月の手当はもらうことができません。とはいえ、子どもが生まれてから15日以内というと、それこそ慣れない育児がスタートして精神的にも余裕がない時期。先ほどのAさんも子どもが生まれてから15日以内の申請には間に合わず、数ヶ月分もらい損ねてしまったとのことでした。

出産後もそうですが、子どもが小さいうちは何かと子どもに手がかかるもの。筆者も現在6歳の息子がいるので、毎日余裕がないのはよくわかります。ただ子どもの成長はまったなしです!今からでも遅くはないのでしっかりと情報収集して最善をつくしましょう。

ちなみに、保険会社によっては、「妊娠中」から加入できる学資保険もあります。妊娠の経過が順調であることが前提ですが、子どもが生まれる予定の時期から逆算して、出生の140日前(妊娠6ヶ月目くらい)から加入することができます。この頃になると安定期に入り精神的にも身体的にも安定している時期ですね。

出産後バタバタする前に加入できるのは大きなメリット。保険料も安いので、Aさんのような経験をした方で、次の妊娠を考えているという場合には、検討してみるとよいでしょう。

数ある学資保険の中から1本を選ぶには

冒頭の例を読んでいただき、少しでも早く学資保険に加入しようと思った方もいらっしゃると思いますが、いざ、学資保険に加入しようと思った場合、困ってしまうのが商品選びです。ひとくちに学資保険といっても各保険会社から販売されており、一体どこの商品がよいのかわからない…という方も多いのではないでしょうか。

以前の記事でも書きましたが、あくまでも教育費を貯蓄する手段として学資保険を活用する場合には、「返戻率」を重視して選ぶことが大切です。

返戻率とは、「支払う保険料の合計額」と「保険会社から受け取る給付金の合計額」を比較して、支払った保険料に対して、受け取ることのできる保険金がどのくらいの割合になるのかを示したものです。

計算式は、
「返戻率=(満期保険金+祝金の総額)÷支払い保険料総額×100」

返戻率が100を超えると、支払った保険料よりも多く満期金を受け取ることができ、この割合が高ければ高いほど、返戻率が高い学資保険ということになります。

返戻率を重視した上で、それぞれのご家庭にあった

  • 満期金の金額
  • 満期金の受け取り時期
  • 払い込み期間

などを決めましょう。

では、返戻率の高い学資保険を見つけるにはどうしたらよいでしょうか。
情報収集の方法として、本や雑誌はもちろんのこと、現在は、インターネットを利用する方が多いのではないでしょうか。イマドキは、インターネットがとても発達している時代です。保険の比較サイトやインターネットの口コミや評判などを参考にしてみましょう。また、ママ友ネットワークの情報も侮れません。先輩ママ達におすすめの学資保険について聞いてみるのもよいでしょう。

実際のところ、低金利の現在、学資保険の予定利率は低くなっており、返戻率が高い商品は残念ながらあまりありません。それこそ元本割れをしてしまう学資保険が多いので、返戻率の高い商品を選ぶとなると、自ずと選択するべき商品は絞られてくるでしょう。

気になる商品があったら、資料請求をしてみて、返戻率をはじめ、受け取り方法や払い込み期間、契約できる年齢の上限など、きちんと下調べするようにしましょう。資料請求の方法は概ね、その学資保険を取り扱っている保険会社のサイトから申し込む方法と電話で申し込む方法の2つです。

学資保険はどこで加入できるの?

学資保険に加入するには、従来通り保険会社の専属営業員の方から加入するほか、来店型の保険ショップや銀行、通信販売と実に多くの選択肢があります。

実際には、多くの方が保険会社の専属営業員の方から加入しているようです。保険会社の専属営業員の方から加入するメリットは、電話1本で自宅や職場の近くまで来てくれることです。また、保険会社によっては、営業員の方に、保険の知識だけではなく、税金や社会保険、資産運用など、お金の知識全般について研修している会社もあります。高いスキルを持った営業員の方であれば、ただ単に保険の提案だけでなく、お客様のライフプラン全体を見据えた上で、最適なプランを提案してくれるでしょう。
さらに、保険の加入手続き、加入後も様々なアフターフォローや保険金の請求までも行ってくれます。

子どもが小さいうちに学資保険に加入したという方の話を聞いていると、保険会社の専属営業員の方から加入しているという方がほとんど。優秀な営業員の方が担当になった場合には、お子さんが病気になった場合に病院を紹介してくれたり、親の相続が発生した場合に力になってくれたりと、何かと頼れるお金のパートナーとしておつきあいしている方もいるようです。

子育てで何かと忙しい時期には、ちょっとの外出すらままならないことも多いですよね。しかも、子どもが小さいうちは体調を崩しやすく予定通りに物事が進まないこともしばしば。その点、小回りがきく営業員の方は、頼りになる存在なのかもしれませんね。

ただし、保険会社の専属営業員が扱っている商品は基本的に自社商品のみです。そのため他社商品との比較は、自分自身で行わなければなりません。

その際には、来店型ショップに足を運ぶのも良いでしょう。具体的な商品の比較を行うことができます。気になる商品やおすすめ商品の良いところや注意点、疑問点を聞いてみましょう。ショッピングセンターの中にも多く出店し、使い勝手もよくなっています。なお、銀行も来店型ショップのひとつです。

通信販売は、営業を受けずに、自分自身でゆっくりと考えられますし、保険料も安く設定されているところがメリットです。ただし、通信販売は煩わしくない反面、保険の知識がないと商品を選ぶのは難しいものです。

それこそ、いろいろ調べて効率よく保険に加入できればよいのですが、各家庭で状況は違いますよね。自分のご家庭のニーズに合わせて、使い勝手のよいところで加入するのがよいでしょう。

【販売チャネル】

  メリット 注意点
保険会社の専属営業員 ・電話1本で自宅や職場の近くまできてくれる
・ライフプランを考慮してプランを提案してもらえる
・契約後もフォローしてもらえる
・所属している会社の保険しか扱えない
・担当者が変わってしまう可能性がある
・営業員のスキルに差がある
来店型保険ショップ ・他の商品と比較することができる
・無料でライフプランや保険相談を受けることができる
・手数料の高い商品を勧められる可能性がある
・担当者のスキルに差がある
通信販売 ・営業を受けずに自分で考えることができる
・保険料が安く設定されている
・自分で商品を選ぶ必要がある
・契約手続きも自分で行う

学資保険に加入できるかできないかは、パパの協力度も大きい!

ここまで学資保険の加入の検討から商品選び、加入する方法を決めるまでを見てきましたが、結構大変ですよね。

学資保険に限らず、金融商品を購入するとなった場合、手続きの過程で面倒くさくなって挫折してしまうというのはよくある話です。

特に育児に追われる日々を送っているみなさんは、気合を入れないとなかなか実行できないかもしれませんね。特にママは、パパに比べて子どもの面倒を見る割合が多く、体力的にもヘトヘト…という方が多いのではないでしょうか。

とはいえ、子どもの学資保険に加入するにあたり、主導で考えるのはママというパターンが多いのも現実。ただ、筆者も経験がありますが、慣れない育児で、資料請求の時間さえ確保できないんですよね。そこで、キーパーソンになるのが、「パパ」。実は、学資保険にスムーズに入れるか入れないかの鍵を握っているのは「パパの協力度」にもあるといえます。

冒頭のAさんの例もそうですが、ママ1人が育児を担っている状況では、いろいろ考える余裕はありません。筆者のママ友やお客様などを見ていても、パパが資料を請求してくれたり、一緒に話を聞きに行ってくれたり、パパの協力度が高いご家庭ほど、早くからきちんと学資保険に加入できている傾向にあります。

パパもお仕事でお疲れなのは十分承知していますが、ママに任せきりにせずに、協力してあげましょう。それが夫婦円満の秘訣です(笑)。

実際、女性よりも男性の方が情報収集や情報の分析が得意な方が多い傾向にあるので、パパとママで役割分担するなどして、夫婦で協力することが大切ですね。

学資保険に加入する際の流れを確認しておこう!

学資保険にスムーズに加入するためにも学資保険の手続きの流れもパパとママ2人で確認しておきましょう。申し込みから契約まで約1ヶ月かかります。

加入手続きの流れは、保険会社によって多少違うところもあるかと思いますが、概ね以下の通りです。

  1. 申込書、告知書、意向確認に記入する
  2. 保険契約引き受けの審査
  3. 第1回保険料振替の案内
  4. 第1回保険料振替(この日から保障開始)
  5. 翌月1日が保険の契約日
  6. 保険証券の送付

契約に必要な持ち物は、

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
  • 子どもの健康保険証(子どもが契約に同席しない場合)
  • 銀行の通帳と届出印(口座引き落としの場合)
  • クレジットカード(クレジットカード払いの場合)

契約時に必要な持ち物を忘れてしまうと、加入手続きが遅れてしまいます。保険の保障は、申込書を書いて、告知書も書けばそれでスタートというわけではありません。大切なのは第1回目の保険料を支払うこと。保険は「申し込み」「告知」「診査」「第1回目の保険料の払い込み」が完了した時点で保障が始まります。これを「責任開始日」といいます。

手続きが遅れてしまうと、保障開始の日が遅れてしまいます。また、手続きが遅れることにより、契約者や子どもの年齢が上がってしまうと、保険料が高くなってしまい、その結果返戻率が下がってしまうこともあります。

書類に不備がでないよう事前に加入までの流れを知り、持ち物なども確認しておきましょう。

学資保険に加入する際、親、子ども共に年齢制限があります。ですから気がついた時には学資保険に加入できなかったということにならないよう学資保険は早めに加入しましょう。いざ学資保険に加入となると、資料請求から契約手続きまで結構大変です。
ここで問われるのがパパの協力度。パパが協力することでスムーズに加入できる確率はぐっとアップします。

監修/高山一恵(株式会社Money&You取締役/ファイナンシャルプランナー)

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子どもが生まれたら「学資保険に加入する」と考えている方は多いですが、実は学資保険はいつでも加入できるわけではなく、子どもや親の年齢制限があります。気づいた時には入れなかった!ということにならないよう事前に情報収集をしたいもの。今回は学資保険の入り方や加入の流れ、つまずきポイントなどをファイナンシャルプランナーの高山一恵さんが解説。出産・育児のサポートサイト「ベビータウン」