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育児うつの前兆を発見する方法

2018.04.06

育児うつの前兆を発見する方法

どんなに元気で明るく子ども思いのお母さんでも、一人で子育てをしていると負担や不安が大きくなり、気分が落ち込んだり、悲しい気持ちになったりするものです。そして、それが高じれば、うつになり虐待するリスクも。福井大学の研究チームは、こうした前兆を早期に発見する方法を開発した、と発表しました。

少子化や核家族化が進み、地域とのつながりも薄くなる中、身近に相談できる人がいなくて、孤立して子育てをするお母さんが増えています。この育児環境は、うつなどお母さんのメンタルヘルス(心の健康)にトラブルを引き起こす要因にもなり、深刻化すれば、子ども虐待や妊産婦の自殺を招くと指摘されています。

こうした事態になんとか歯止めをかけたいと、研究チームが着目したのは、うつ気分の程度でした。ほぼすべての育児中のお母さんは、気分が落ち込むなど心の疲れを感じていますが、しかし、うつ気分の程度は人それぞれ異なります。研究チームは、その“差”に着目し、「健康な段階」のうつ気分の高まりが「育児リスクが少なからずある段階」への進行を促すと考えて、実験を行いました。

実験に参加したのは、育児中(就学前の子)の健康な女性30名(27~43歳)。MRI装置を使って、大人の顔、特に目の写真からその人の感情状態を推測するテスト(たとえば、「混乱している」「憎しみを持っている」の二者選択で回答)を行ったときの脳活動を測定。参加者のうつ気分は、過去2週間の気分に関する質問票に回答してもらい、点数化しました。

この結果、うつ気分の点数が高い人ほど、相手の気持ちを推測する能力に関係する脳活動が、より低下することがわかりました。これは、家族間の感情のもつれなど対人関係性の問題につながりうる前兆であり、育児ストレスが深刻化する前の指標になる、と考えたのです。一方で、感情を推測するテストの正答率や反応時間などの課題成績が、うつ気分の点数と関連して低下することはありませんでした。

一見、元気で健康そうに見えるお母さんでも、脳活動を見れば、うつ気分が深刻化する前兆がひと目でわかる――。

実験に参加したお母さんは「普段は気にかけなかった(心の)疲れを自覚するきっかけとなる」「深刻化してうつになる前に適切な休息やストレス対策を取りたい」などとコメントしています。お母さんにとっても、自分の状況を受け入れやすく、早めに支援を受けて、うつ状態の悪化を防ぐきっかけとできそうです。

子育て支援者からも「目に見えない心の疲れが客観的・定量的に評価され、本人との間で共有でき適切な助言や支援につながりやすい」などの意見が得られました。

脳活動を見える化し、深刻化する前に兆候を早期発見する評価法は、今後、たとえば、市区町村などの1歳6ヶ月児・3歳児健診などの定期健康診査で利活用されることが期待されています。

研究チームは、お母さんの心理面などへの配慮や、比較的安い小型装置を用いた展開も視野に入れ、評価法を利用するためのガイドラインづくりにも取り組む予定です。

参考:

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